日本三大長谷観音(にほんさんだいはせかんのん)とは、一本の巨大な楠(霊木)から彫られたと伝えられる三体の十一面観世音菩薩像を祀る3つの寺院のことです。大和の長谷寺(奈良)、鎌倉の長谷寺(神奈川)、そして下総の長谷観音(茨城・古河)を指します。兄弟仏としての伝承を持ち、各地で深い信仰を集めています。
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A.日本三大長谷観音の本尊は、一本の霊木から彫られたと伝わるためです。伝承では、長谷寺(奈良県)の本尊が霊木の根元、長谷寺(鎌倉市)の本尊が中ほど、古河長谷観音(長谷寺)の本尊が梢にあたるとされ、古河の本尊は奈良と鎌倉の本尊の弟にあたる仏として語られてきました。
A.長谷寺(奈良県)の本尊は像高十メートルを超える木造仏で、三体のうち最も大きな尊像です。長谷寺(鎌倉市)の本尊は像高九メートル余り、古河長谷観音(長谷寺)の本尊は像高二メートルほどの寄木造で、間近で拝せる親しみやすい大きさです。
A.文政13年(1830年)ごろに編まれた地誌『古河志』に、古河の長谷観音が大和と鎌倉の長谷観音と並んで三長谷と呼ばれていると記されています。このため、日本三大長谷観音の呼び名は江戸時代にはすでに定着していたことがわかります。
A.長谷寺(奈良県)は花の御寺と呼ばれ、春には牡丹が斜面を埋め尽くします。長谷寺(鎌倉市)は初夏に四十種二千五百株を超える紫陽花が境内を彩ります。古河長谷観音(長谷寺)の周辺には、春先に桃の花が咲き誇る公園があります。
A.日本三大長谷観音は奈良県、神奈川県、茨城県にあります。長谷寺(鎌倉市)と古河長谷観音(長谷寺)は直線距離で約100kmですが、長谷寺(奈良県)からは長谷寺(鎌倉市)まで約340km、古河長谷観音(長谷寺)まで約390km離れています。