かつて森林伐採や地質的要因により広範囲にわたって山肌が露出していた、愛知県(瀬戸焼の燃料確保)、滋賀県(都造営の建材確保)、岡山県(製塩等の燃料確保)のハゲ山地帯の総称です。いずれも花崗岩が風化しやすい地質に加え、産業や生活のための過度な伐採が原因で荒廃しましたが、明治期以降の砂防工事や植林事業により、現在は緑化が進みつつも独特の景観を残しています。
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A.風化しやすい花崗岩の地質に、産業や生活のための過度な伐採が重なったためです。愛知県(瀬戸のグランドキャニオンなど)では瀬戸焼などの窯の燃料、滋賀県(田上山)では都の造営の建材、岡山県(県南部の丘陵地)では製塩の燃料として山の木が切り出されました。
A.三つとも花崗岩が風化してできた真砂土の山で、雨で崩れやすく養分にも乏しいのが共通点です。いったん植生が失われると自然には回復しにくく、滋賀県(田上山)では流れ出た大量の土砂が瀬田川に流れ込み、下流で氾濫や河床の上昇を繰り返す原因となりました。
A.滋賀県(田上山)には1889年(明治22年)にオランダ人技師ヨハネス・デ・レーケの指導のもとで設計されたオランダ堰堤が残り、現在も砂防施設として機能しています。愛知県(瀬戸のグランドキャニオンなど)の瀬戸市東印所町には、日本の治山技術の先駆けとされるホフマン工事の跡が残り、当時の堰堤を見学できます。
A.明治期以降の砂防工事や植林で緑化が進みましたが、岩肌の景観が残る場所もあります。滋賀県(田上山)は湖南アルプスと呼ばれる登山エリアとなり、稜線から花崗岩の奇岩を眺められます。岡山県(県南部の丘陵地)の王子が岳には巨大な岩塊が積み重なり、かつてのはげ山の名残を伝えています。
A.三地域は愛知県・滋賀県・岡山県に分かれています。直線距離で愛知県(瀬戸のグランドキャニオンなど)と滋賀県(田上山)は約110km、滋賀県(田上山)と岡山県(県南部の丘陵地)は約190km、愛知県(瀬戸のグランドキャニオンなど)と岡山県(県南部の丘陵地)は約300km離れています。