神霊を船に乗せて水上を渡御する「船神事」の中でも、特に歴史が古く、規模が壮大な3つの祭りを指します。豪華絢爛な船団が川や海を行き交う様子は、古代から続く日本の水神信仰と都市の繁栄を象徴しています。「天神祭(大阪府)」、「管絃祭(広島県)」、「ホーランエンヤ(島根県)」がこれに数えられます。
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A.天神祭は毎年七月二十四日の宵宮と二十五日の本宮に行われます。管絃祭は旧暦六月十七日の大潮の日に営まれます。ホーランエンヤは十年ごとの式年祭で、渡御祭、中日祭、還御祭の三つからなり、九日間にわたって営まれます。
A.天神祭は天暦五年に大川に神鉾を流し、流れ着いた場所で禊を行ったのが始まりと伝わります。管絃祭は平清盛が都の管絃の遊びを神事として取り入れたのが始まりとされます。ホーランエンヤは慶安元年に松平直政が五穀豊穣を祈り、稲荷神社の御神霊を船で阿太加夜神社へ遷したのが起源と伝わります。
A.三艘の和船を横に並べて一艘に組んだ船を、別の船が漕ぎ手の力で曳いて進みます。船上では笙や篳篥、龍笛などによる雅楽が絶えず奏でられます。動力にまったく頼らず人の手だけで船を進める点に古式が色濃く残り、江波村と阿賀村が曳船の役を務める習わしが受け継がれています。
A.最大の見どころは、櫂伝馬船の舳先と艫で舞う二人の踊り手です。舳先では歌舞伎の隈取りをした「剣櫂」が櫂を手に勇壮に舞い、艫では女装した「采振り」が采を振って優雅に舞います。漕ぎ手の掛ける「ホーランエンヤ」の声が祭りの名の由来です。
A.天神祭は大阪府大阪市の大阪天満宮、管絃祭は広島県廿日市市の厳島神社、ホーランエンヤは島根県松江市の城山稲荷神社の祭りです。直線距離では天神祭と管絃祭が約300km、天神祭とホーランエンヤが約240km、管絃祭とホーランエンヤが約150km離れています。