ホーランエンヤ

(ほーらんえんや)
📍 島根県 松江市🎭 文化⛰️ 名所🏯 歴史

【概要】

松江市の城山稲荷神社で10年に一度、約9日間にわたり開催される大規模な船神事です。約100隻の船団が大橋川や中海を巡行します。「櫂伝馬(かいでんま)」と呼ばれる船の上で、歌舞伎風の衣装を着た男たちが勇壮に踊る姿が最大の見どころです。

【歴史】

ホーランエンヤは、島根県松江市の城山稲荷神社の式年神幸祭で、正式には「松江城山稲荷神社式年神幸祭」といいます。初代松江藩主の松平直政が入府して十年目にあたる慶安元年、凶作に見舞われた領内の五穀豊穣を祈り、稲荷神社の御神霊を船で東出雲の阿太加夜神社へ遷したのが起源と伝わります。大阪の天神祭、広島の管絃祭と並ぶ日本三大船神事の一つです。

【特徴】

祭りは渡御祭、中日祭、還御祭の三つからなり、九日間にわたって営まれます。御神霊を乗せた神輿船を中心に、百隻を超える船団が大橋川と意宇川をさかのぼる光景は圧巻です。船団を先導するのが、馬潟、矢田、大井、福富、大海崎の五地区が繰り出す櫂伝馬船で、この五地区は五大地と呼ばれます。極彩色に飾られた船体と、そろった櫂さばきが生む水しぶきが川面いっぱいに広がります。

【楽しみ方】

最大の見どころは、櫂伝馬船の舳先と艫で舞う二人の踊り手です。舳先では歌舞伎の隈取りをした「剣櫂」が櫂を手に勇壮に舞い、艫では女装した「采振り」が采を振って優雅に舞います。二人の呼吸がひとつに溶け合う瞬間こそ、この祭りの真骨頂です。漕ぎ手の掛ける「ホーランエンヤ」の声が祭りの名の由来で、両岸を埋め尽くす観衆の歓声と重なり合って響きます。

【トリビア】

ホーランエンヤはかつて十二年ごとに行われた時期もありましたが、現在は本来の十年ごとの式年祭に戻されています。直近の開催は二〇一九年五月で、次回は二〇二九年の予定です。一生のうちに何度も見られるものではないため「一生に一度は見たい祭り」と語られ、開催時には全国から数十万人が訪れます。松江には祭りを紹介するホーランエンヤ伝承館があり、櫂伝馬船の実物を通年で見学できます。

📅 最終更新: 2026/9/6
ホーランエンヤ
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です