管絃祭

(かんげんさい)
切り替え:📍 広島県 廿日市市🎭 文化⛰️ 名所🥢 名産🏮

【概要】

世界遺産・厳島神社で行われる平安絵巻さながらの優雅な祭りです。平清盛が始めたとされ、満月の夜に管絃(音楽)を奏でながら御座船で対岸の神社などを巡幸します。

【歴史】

世界遺産に登録された厳島神社で、毎年旧暦6月17日の夜に営まれる海上の神事が管絃祭です。平安時代の都の貴族が舟を浮かべて雅楽を奏でた「管絃の遊び」を、安芸守に任じられた平清盛が神をなぐさめる神事として取り入れたことに始まると伝わります。以来800年以上にわたって絶えることなく受け継がれ、厳島神社で最大の祭礼として今日まで大切に守られてきた行事です。

【特徴】

広島県の宮島に鎮座する厳島神社を出発した御座船は、伝馬船に曳かれながら大鳥居をくぐり、まず対岸の地御前神社へと渡っていきます。その後はふたたび宮島へ戻り、長浜神社や大元神社を順に巡ったうえで、夜更けになってようやく本社へ還御します。この日が選ばれたのは、旧暦6月17日の夜は潮位が高くて船を進めやすいうえ、満月に近く海上が明るいためとされています。

【楽しみ方】

管絃祭の最大の見どころは、篝火と提灯に照らし出された御座船が、雅楽の調べを奏でながら静かに海上を進んでいく姿です。瀬戸内の闇に浮かぶ光と、水面を渡ってくる楽の音が溶け合う情景には、平安絵巻がそのまま海に浮かび上がったかのような趣きがあります。江波や阿賀の漕ぎ手が担う曳船の力強い櫂さばきも見どころで、狭い水路を操る技が優雅さのなかに緊張感を添えています。

【トリビア】

管絃祭は、大阪の天神祭や愛知の尾張津島天王祭とともに、日本三大川祭り、あるいは日本三大船神事の一つに数えられている祭礼です。自然の潮の満ち引きに合わせて進行するため、出発や還御のおおよその時刻が年によって変わるのも大きな特徴です。かつては島の人々が総出で船を漕いだと伝わっており、今もなお地元の氏子や住民たちの奉仕によって支えられている祭りです。

📅 最終更新: 2026/9/6
管絃祭
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です