川中温泉

(かわなかおんせん)
📍 関東群馬県 東吾妻町♨️ 温泉

【概要】

群馬県吾妻郡東吾妻町にある、その名の通り川の底から湧き出る温泉です。ぬるめの湯に長時間浸かることで肌が美しくなるとされ、古くから湯治場として親しまれてきました。鎌倉時代に源頼朝の家臣が療養したとも伝えられ、山間の秘湯風情が漂う静寂な環境も魅力です。

【歴史】

川中温泉は、群馬県東吾妻町にある一軒宿の温泉です。開湯の伝承は鎌倉時代にさかのぼり、源頼朝の家臣であった重田四郎が1193年に病を得て役を解かれ、長くこの地で療養したと伝えられています。以来、山あいの湯治場として静かに守られ、和歌山県の龍神温泉、島根県の湯の川温泉と並んで日本三大美人の湯に数えられるようになりました。周囲に人家は少なく、川沿いに宿が一軒だけ建っています。

【特徴】

川中温泉の泉質はカルシウム硫酸塩泉で、水素イオン濃度は7.4、湧出量は毎分50リットルほどです。最大の特徴は源泉温度が約35度というぬる湯である点で、長い時間ゆっくりと浸かりながら体の芯まで温めていく湯治向きの入り方に適しており、夏場はとくに心地よく感じられます。石膏を含む湯は肌ざわりがやわらかく、湯上がりのしっとりとした感触から美人の湯と呼ばれてきました。

【見どころ】

宿があるのは吾妻川の支流である雁ヶ沢川のほとりで、川のなかから湯が湧いていたことが川中温泉という名の由来と伝わります。渓流のせせらぎを聞きながら入る露天風呂は野趣にあふれ、新緑と紅葉の季節にはとりわけ美しい景色が広がり、冬は雪見の湯も味わえます。日本秘湯を守る会に加わる宿としても知られ、岩魚を使った山の料理を目当てに訪れる人も多く、川中温泉ならではの静かな一夜を過ごせます。

【トリビア】

川中温泉は1989年に龍神温泉、湯の川温泉と姉妹協定を結び、日本三美人の湯という呼び名が全国へ広く知られるようになりました。一軒宿であるかど半旅館は一日に泊まれる人数が限られており、山あいの静けさがそのまま保たれています。ぬる湯にゆっくり浸かる湯治の作法も、昔ながらに守られています。周辺には吾妻渓谷や八ッ場ダムがあり、渓谷美とあわせて訪ねる旅先として親しまれ、群馬の名湯めぐりの途中に立ち寄る人もいます。

📅 最終更新: 2026/9/26
川中温泉
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です