【概要】
栃木県さくら市にある「喜連川温泉」は、硫黄・塩分・鉄分をバランスよく含んだ弱アルカリ性のナトリウム-塩化物泉で、国内でも有数の良質な泉質といわれます。肌の角質をやわらげながら保湿にも働くとされ、嬉野温泉・斐乃上温泉とともに日本三大美肌の湯に数えられています。塩分を含むため湯冷めしにくく、体の芯まで温まります。
【歴史】
喜連川温泉(きつれがわおんせん)は栃木県さくら市にある温泉で、1981年(昭和56年)に掘削された比較的新しい湯です。町おこしのために掘り進めたところ良質な温泉が湧き出し、のちに日本三大美肌の湯に選ばれました。この地はかつて足利氏の流れをくむ喜連川藩の城下町として栄え、小さな石高ながら「喜連川公方」と呼ばれる特別な地位を保っていました。古い城下町の面影と新しい名湯が同居する土地です。
【特徴】
喜連川温泉は硫黄と塩分、鉄分を含んだナトリウム-塩化物泉で、全国的にも珍しい成分の組み合わせとされています。肌の角質をやわらげながら保湿にも働くため、美肌の湯として高い評価を受けてきました。琥珀色を帯びた湯は見た目にも美しく、塩分を含むので短時間の入浴でも体の芯まで温まります。街には道の駅の温泉のほか複数の入浴施設があり、日帰りでも気軽に湯を楽しめます。
【見どころ】
道の駅「きつれがわ」は温泉と足湯を備えた人気の施設で、内湯や露天風呂、サウナで喜連川の湯を味わえます。かつて併設されていた水着で入るクアハウスは、2022年の本館火災と燃料費の高騰を受けて現在も休止中です。喜連川城跡のお丸山公園は桜の名所として知られ、春は花見客で賑わいます。城下町の街並みを歩くのもおすすめで、ふわりとした食感の「温泉パン」は定番の土産になっています。
【トリビア】
日本三大美肌の湯は、中央温泉研究所と温泉評論家の藤田聡氏が泉質の分析にもとづいて選んだものです。喜連川藩は江戸時代を通じて参勤交代を免除されるなど、徳川将軍家から特別な扱いを受けた家柄だったのです。足利氏の血筋を重んじたためで、わずか五千石ながら大名として遇されています。道の駅きつれがわは2022年の火災から立ち直り、本館をリニューアルして営業を続けています。
