大和四寺は、奈良県の中部に点在する長谷寺・室生寺・安倍文殊院・岡寺の四つの寺をまとめた呼び名です。桜井市と宇陀市、明日香村にまたがり、いずれも創建から千二百年を超える歴史をもつと伝わります。本尊や中尊には国宝・重要文化財の仏像が多く、四寺は奈良大和四寺巡礼として連携して参拝を呼びかけています。2019年には東京国立博物館で特別企画「奈良大和四寺のみほとけ」も開かれました。
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A.いずれも創建から千二百年を超える歴史をもつと伝わります。安倍文殊院は大化元年(645年)に安倍倉梯麻呂が建てた安倍山崇敬寺に始まるとされ、長谷寺(奈良県)は朱鳥元年(686年)に道明上人が銅板法華説相図を初瀬山へ安置したのが始まりと伝わります。岡寺は天智天皇の勅願によるとされ、室生寺は奈良時代の末の祈祷にさかのぼると伝わります。
A.大きな仏像が多く、日本最大とされるものもあります。長谷寺(奈良県)の本尊の十一面観世音菩薩立像は像高十メートルを超える木造仏で、国宝です。安倍文殊院の獅子にまたがる文殊菩薩像は高さ約7メートルと日本最大を誇り、岡寺の如意輪観音坐像は塑像として日本最大とされます。室生寺の金堂には国宝の釈迦如来立像と十一面観音菩薩立像が並びます。
A.長谷寺(奈良県)と岡寺です。長谷寺(奈良県)は西国三十三所の第八番札所として古くから観音信仰の中心であり続け、岡寺は第七番札所で、日本最初の厄除け霊場として信仰を集めてきました。宗派はどちらも真言宗豊山派で、長谷寺(奈良県)はその総本山です。
A.四寺はすべて奈良県の中部にあり、桜井市・宇陀市・明日香村にまたがります。直線距離では安倍文殊院と岡寺が約4km、長谷寺(奈良県)と安倍文殊院が約6kmと近く、宇陀市の室生寺は長谷寺(奈良県)から約12km、岡寺からは約20km離れています。四寺は奈良大和四寺巡礼として連携して参拝を呼びかけています。
A.春の花がとくに知られています。室生寺では春に石楠花が五重塔の足もとを埋め、岡寺でも春に約三千株の石楠花が境内の斜面を彩ります。花の御寺と呼ばれる長谷寺(奈良県)では、春に百五十種七千株ともいわれる牡丹が斜面を埋め尽くします。安倍文殊院では秋にコスモス迷路が境内をにぎわせます。