奈良三名椿

奈良三名椿

奈良三名椿は、奈良市内の三つの寺に伝わる椿の名木の総称で、東大寺開山堂の糊こぼし、白毫寺の五色椿、伝香寺の散り椿を指すとされます。いずれも例年三月ごろから四月のはじめにかけて花をつけ、古都の早春を告げる花として長く親しまれてきました。修二会の造花や戦国武将の供養など、それぞれに由来の物語があり、寺のたたずまいとあわせて味わえるのが魅力です。

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東大寺開山堂の糊こぼし
🌿 自然⛩️ 寺社
📍 奈良県 奈良市

東大寺開山堂の糊こぼし

(とうだいじかいざんどうののりこぼし)

糊こぼしは、奈良県奈良市にある東大寺開山堂の庭に立つ椿の名木で、良弁僧正をまつる堂にちなんで良弁椿とも呼ばれます。紅色の花びらに白い斑が散り、糊をこぼしたように見えることが名の由来です。二月堂の修二会を飾る造花の椿はこの花を写したものと伝えられ、奈良三名椿の一つとして早春の東大寺を代表する花になっています。

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白毫寺の五色椿
🌿 自然⛩️ 寺社
📍 奈良県 奈良市

白毫寺の五色椿

(びゃくごうじのごしきつばき)

五色椿は、奈良県奈良市にある白毫寺の本堂前に立つ椿の古木で、奈良三名椿の一つに数えられます。紅・白・桃色を基調に、絞りや斑入りなどさまざまな花を一本の木から咲き分けるのが名の由来です。江戸時代の寛永年間に興福寺の塔頭から移し植えられたと伝えられ、樹齢はおよそ四百年とされ、奈良県の天然記念物に指定されています。

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伝香寺の散り椿
🌿 自然⛩️ 寺社
📍 奈良県 奈良市

伝香寺の散り椿

(でんこうじのちりつばき)

散り椿は、奈良県奈良市にある伝香寺の本堂前に咲く椿で、武士椿とも呼ばれます。花ごと落ちる椿が多いなかで、この木は花びらを一枚ずつ散らすことから散り椿の名がつきました。その潔い散りぎわを、若くして世を去った筒井順慶になぞらえたと伝えられ、東大寺の糊こぼし、白毫寺の五色椿とともに奈良三名椿に数えられています。

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❓ 奈良三名椿のよくある質問

Q.奈良三名椿の見頃はいつですか?

A.いずれも例年三月ごろから四月のはじめにかけて花をつけます。東大寺開山堂の糊こぼしは三月ごろが見ごろで、白毫寺の五色椿は三月の下旬ごろから咲きはじめて四月のはじめにかけて盛りを迎えます。伝香寺の散り椿の盛りは例年三月の下旬ごろです。

Q.奈良三名椿のそれぞれの名前にはどんな由来がありますか?

A.糊こぼしは紅色の花びらに白い斑が散り、糊をこぼしたように見えることが名の由来です。五色椿は紅・白・桃色などさまざまな花を一本の木から咲き分けることから、散り椿は花ごと落ちずに花びらを一枚ずつ散らすことから名がつきました。

Q.伝香寺の散り椿が武士椿とも呼ばれるのはなぜですか?

A.花びらを一枚ずつ散らす潔い散りぎわを、武士の生きざまになぞらえたためです。その散りぎわを、若くして世を去った筒井順慶になぞらえたと伝えられています。境内の木は、順慶の母である芳秀尼が手植えしたと伝わる椿の三代目にあたるとされます。

Q.東大寺開山堂の糊こぼしは修二会とどんな関係がありますか?

A.修二会で須弥壇のまわりを飾る椿の造花は、糊こぼしの花の姿を写したものと伝えられています。練行衆が和紙を紅く染めて造花をこしらえ、糊こぼしの見ごろも例年三月ごろと修二会の時期にちょうど重なります。

Q.奈良三名椿を一日で巡ることはできますか?

A.三つの椿はいずれも奈良県奈良市の寺にあり、直線距離では東大寺開山堂の糊こぼしから白毫寺の五色椿、伝香寺の散り椿までがそれぞれ約2km、白毫寺の五色椿と伝香寺の散り椿が約3kmです。一日で三つの椿をめぐる人も多く見られます。

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