【概要】
知床五湖は、北海道斜里町にある知床連山の麓の原生林に点在する五つの湖です。風がやむと水面が鏡のようになり、羅臼岳をはじめとする峰々を静かに映します。一湖の湖畔まで続く全長約800mの高架木道は無料で歩け、ヒグマの生息域でありながら安全に景色を楽しめます。原生林を巡る地上遊歩道は、時期に応じてレクチャーの受講やガイドの同行が求められます。
【歴史】
知床五湖は、北海道斜里町にある知床連山の麓の原生林に点在する五つの湖で、手前から一湖、二湖と番号で呼ばれています。一帯は1964年に知床国立公園へ指定され、2005年には世界自然遺産「知床」の区域に含まれました。2011年には一湖の湖畔まで続く全長約800mの高架木道が完成し、ヒグマの生息域でありながら誰もが安全に歩ける道が整えられています。
【特徴】
五つの湖はいずれも湧き水と雨水をたたえた小さな湖で、流れ込む川も流れ出る川もほとんど見当たりません。風がやむと水面は鏡のようになり、羅臼岳や硫黄山といった知床連山の稜線を静かに映します。周囲はミズナラやトドマツの原生林に覆われ、エゾシカやキタキツネが姿を見せ、ヒグマの足跡やふんが残っていることも珍しくありません。
【見どころ】
高架木道は無料で歩ける道で、湖畔の展望地まで往復約1.6km、40分ほどの行程です。電気柵に守られているためヒグマの活動期でも歩きやすく、知床連山とオホーツク海を一度に見渡せます。原生林の中を巡る地上遊歩道は小ループが全周約1.6km、大ループが約3kmで、時期に応じてレクチャーの受講や登録引率者の同行が求められます。
【トリビア】
地上遊歩道には利用調整地区の制度が敷かれ、レクチャーを受けた人だけが歩ける植生保護期と、登録引率者のガイドツアーに限られるヒグマ活動期に分けて運用されています。期間や条件は年ごとに見直されるため、出かける前に公式の案内で確かめておくと安心です。冬季は閉鎖され、雪原をスノーシューで歩くツアーが代わりに行われます。
