【概要】
カムイワッカ湯の滝は、活火山である知床硫黄山の中腹から湧き出た温泉がそのまま川へ流れ込み、川全体がぬるい湯となって流れる珍しい滝です。北海道斜里町にあり、名はアイヌ語の「カムイ・ワッカ」に由来します。強い酸性の湯は淡く白濁し、岩を削った滝壺が天然の湯船になっています。近年は安全確保のため、利用の形が管理されています。
【歴史】
カムイワッカ湯の滝は、北海道斜里町にある活火山、知床硫黄山の中腹から湧き出た温泉がそのままカムイワッカ川へ流れ込んでできた滝です。名はアイヌ語の「カムイ・ワッカ」に由来し、神の水とも魔の水とも訳されます。強い酸性のため魚がすめない川であることから、そう呼ばれるようになったと考えられています。かつては沢を自由に登ることができました。
【特徴】
川全体がぬるい湯となって流れる、世界的にも珍しい滝です。湯の温度は場所や季節によって変わり、水流が岩を削って生まれた滝壺が天然の湯船になっています。硫黄分を含む水は淡く白濁し、まわりの岩肌は黄色みを帯びています。強い酸性の湯は肌や目に染みることがあり、滑りやすい岩の上を歩くため、足元の装備がとりわけ大切になります。
【見どころ】
滝へ通じる道路は雪が消えた時期にだけ通行でき、混雑期にはマイカー規制が敷かれてシャトルバスに乗り換える仕組みが取られます。2023年からは滝そのものを沢登りの体験エリアとして運営する形に改められ、装備を伴う事前予約制のプログラムが用意されるようになりました。運営の形や実施期間は年ごとに変わるため、事前の確認が欠かせません。
【トリビア】
カムイワッカ川は硫黄山から流れ下る途中で温泉と混じり合い、河口近くではオホーツク海へ直接落ちるカムイワッカの滝となります。この滝は観光船からよく見え、陸と海の両方から知床の火山の恵みをたどることができます。周囲は一面のヒグマの生息域で、道路沿いに姿を見かけることも珍しくないため、車外での行動には注意が必要です。
