【概要】
新島は、伊豆諸島の中ほどに南北に細長く延びる島で、南隣の式根島とともに東京都新島村に属しています。島の南部の向山は、平安時代の886年の噴火で生まれた火山とされます。白い砂と白い崖が続く羽伏浦海岸はサーフィンの名所として知られ、島で採れる軽い流紋岩のコーガ石は、石材やガラスの原料として島の暮らしを支えてきました。
【歴史】
新島の南部にそびえる向山は、平安時代の886年の噴火でできたとされる火山で、島の地形はこの噴火によって大きく形づくられました。江戸時代には新島も流人の島となり、各地から人々が送られています。明治の中ごろまで無人島だった式根島は新島の属島とされ、のちに人が移り住みました。いまも式根島は新島村に属し、二つの島で一つの村をつくっています。
【特徴】
新島の大きな特徴は、白っぽい流紋岩の島であることです。島で採れるコーガ石は、細かな穴の多い軽い石で、加工しやすく火にも強いことから、建物の石材として島じゅうで使われてきました。東海岸の羽伏浦海岸には白い砂浜と白い断崖が長く続き、黒い溶岩の多い伊豆諸島のなかで、新島の景色はひときわ明るい色合いをしています。
【見どころ】
新島に来たら、まず東海岸の羽伏浦海岸へ足を運びたいところです。太平洋の大きなうねりが打ち寄せる砂浜はサーフィンの大会も開かれる場所で、南へ目を向けると白い断崖がそびえます。島内にはコーガ石を彫ったモヤイ像が点在し、ガラスの工房ではコーガ石を原料にした淡い緑色の新島ガラスが作られています。海辺の露天風呂も島の名物です。
【トリビア】
渋谷駅前の待ち合わせ場所として知られるモヤイ像は、新島から贈られたコーガ石の像です。モヤイという名は、島の言葉で力を合わせることを意味する「もやう」に由来するといわれます。また、コーガ石のような軽い流紋岩が大量に採れる場所は世界でも珍しく、イタリアのリパリ島と並ぶ産地として紹介されることがあります。
