【概要】
八丈島は、伊豆七島の最も南に浮かぶ島で、全島が東京都八丈町にあります。北西の八丈富士と南東の三原山という二つの火山がつながったひょうたん形の島で、八丈富士は伊豆諸島で最も高い山です。江戸時代には流人の島となり、宇喜多秀家が最初の流人として送られました。草木で染めた絹織物の黄八丈は、島を代表する伝統の織物です。
【歴史】
八丈島は、江戸時代に罪人を送る流人の島として知られました。関ヶ原の戦いで西軍の主力として敗れた宇喜多秀家は、1606年に八丈島へ流され、島で約50年を過ごして1655年に世を去っています。流人たちは学問や技術を島に伝え、島の文化にも影響を与えました。西の沖に浮かぶ八丈小島は、伊豆七島には数えられず、いまは無人島になっています。
【特徴】
八丈島は、北西の八丈富士と南東の三原山という二つの火山が、低い平地でつながったひょうたん形の島です。八丈富士は標高854メートルで、伊豆諸島で最も高い山です。富士山のように裾野の広い整った円すい形をしており、山頂には大きな火口が口を開けています。比較的新しい八丈富士に比べ、三原山は古い火山で、深い谷と滝、温泉に恵まれています。
【見どころ】
八丈島に来たら、八丈富士の登山道を登り、山頂の火口の縁をぐるりと歩くお鉢めぐりに挑んでみたいところです。火口の底には緑の森が広がり、縁からは太平洋と八丈小島が見渡せます。島の南東部の三原山の麓には滝や温泉が点在し、海を望む露天風呂でくつろげます。黄八丈の工房では、草木染めの糸を手で織り上げる様子を見られることもあります。
【トリビア】
八丈島の黄八丈は、島に自生する植物で糸を染めた絹織物です。黄色はコブナグサ、樺色はマダミと呼ばれる木の皮で染めて灰汁で色を定め、黒はスダジイの樹皮で染めたあと泥に浸して深い色を出します。名前に黄の字が入りますが、黒や樺色を主にした反物もあります。江戸時代には年貢として納められ、八丈島の名を全国に広めました。
