【概要】
浄土寺は、広島県尾道市にある真言宗泉涌寺派の大本山で、推古天皇24年(616年)に聖徳太子が開いたと伝えられます。本堂と多宝塔は国宝、山門と阿弥陀堂は国の重要文化財で、建物と一体となった境内地までが国宝に含まれている点で知られます。足利尊氏が戦勝を祈願した寺とも伝えられ、いまも必勝祈願の寺として多くの参拝者を集めています。
【歴史】
浄土寺は推古天皇24年(616年)に聖徳太子が開いたと伝えられる古刹です。正中2年(1325年)に伽藍を焼失しましたが、尾道の有徳人であった道蓮・道性夫妻の発願によって復興され、嘉暦2年(1327年)に建てられた本堂が今日まで伝わっています。真言宗泉涌寺派の大本山で、本尊は十一面観世音菩薩が祀られています。
【特徴】
本堂と多宝塔は国宝に指定され、山門と阿弥陀堂は国の重要文化財です。建物だけでなく、建物と一体となった境内地までが国宝に含まれている点が浄土寺の大きな特色で、中世の寺院の姿を今によく伝えています。伏見城から移されたと伝わる茶室の露滴庵も国の重要文化財に指定され、名勝に指定された庭園もあわせて残されています。
【見どころ】
足利尊氏が九州平定や湊川の戦いに臨む際、浄土寺で戦勝を祈願して勝利をおさめたという伝承から、必勝祈願の寺として仕事や受験、スポーツの願掛けに訪れる人が絶えません。宝物館では足利尊氏ゆかりの古文書や聖徳太子像などが公開されており、境内に集まる白鳩と、鳩をかたどった絵馬も浄土寺ならではの風物詩になっています。
【トリビア】
浄土寺の裏手にそびえる浄土寺山は山全体が境内とされ、山頂近くの展望台からは尾道水道と瀬戸内の島々、そして坂に広がる町並みを一望できます。山腹には鎖をつたって登る道もあり、参拝と合わせて山歩きを楽しむ人もいます。宝物館の公開日や拝観の受付時間は変わることがあるため、訪れる前に確かめておくと安心でしょう。
