【概要】
糸魚川ジオパークは、新潟県の最も西にある糸魚川市の全域を範囲とするジオパークです。日本列島を東西に分ける糸魚川-静岡構造線が市内を通り、その東側にはフォッサマグナと呼ばれる大きな溝状の地帯が広がります。日本の国石であるヒスイの産地としても知られ、2009年に洞爺湖有珠山・島原半島とともに日本で初めて世界ジオパークに認定されました。
【歴史】
糸魚川ジオパークの大地には、5億年を超える長い時間の記録が刻まれています。約5億2000万年前に地下深くでできたヒスイから、フォッサマグナを埋めた新しい地層、今も活動を続ける火山の焼山まで、さまざまな時代の大地が市内に並びます。新潟県糸魚川市にあるこの地域は2008年に日本ジオパークに、2009年8月には日本初の世界ジオパークに認定され、2025年にも4年間の再認定を受けました。
【特徴】
糸魚川ジオパークの最大の特徴は、市内を南北に貫く糸魚川-静岡構造線です。静岡市の付近まで続くこの大断層はフォッサマグナの西の縁にあたり、西側には古い時代の岩石、東側には新しい時代の地層が分布するため、地質や地形の成り立ちが東西で大きく異なります。市内の24か所はジオサイトとして整えられ、ヒスイの産地から断崖の海岸、火山まで多彩な大地を巡れます。
【見どころ】
美山公園にあるフォッサマグナミュージアムは、ヒスイやフォッサマグナを実物の標本や映像で分かりやすく紹介する博物館です。根知地区のフォッサマグナパークでは、糸魚川-静岡構造線の断層の露頭を間近に観察できます。姫川の支流にある小滝川ヒスイ峡は国の天然記念物で、川原に横たわるヒスイの大きな岩塊を眺められます。山あいの見学地は冬に道が閉ざされます。
【トリビア】
ヒスイは2016年に日本鉱物科学会によって日本の国石に選ばれました。プレートが沈み込む場所でできる石であることや、国内の野外で今も見られることが理由に挙げられています。糸魚川のヒスイは姫川などを下って海岸に打ち上げられるため、市内の海岸ではヒスイ探しを楽しむ人の姿も見られます。石を持ち帰ってよいかどうかは場所ごとに決まりがあるため、現地の案内に従って楽しむことが大切です。
