【概要】
白山手取川ジオパークは、石川県白山市の全域を範囲とするジオパークで、2023年に国内10番目の世界ジオパークに認定されました。標高2702メートルの白山に降り積もった雪が、急流の手取川となって山を削り、ふもとに広い扇状地を築いて日本海へ注ぐまでの水の旅がテーマです。恐竜の化石を含む中生代の地層や、川が刻んだ深い峡谷も見どころです。
【歴史】
白山は古くから富士山や立山と並ぶ信仰の山として崇められ、今も活火山に数えられています。ふもとの地層には恐竜が生きていた中生代の湖や川の堆積物が残り、植物や動物の化石が数多く見つかってきました。石川県白山市にある白山手取川ジオパークは2011年に日本ジオパークに認定され、2023年5月のユネスコ執行委員会で世界ジオパークへの認定が決まり、国内10番目となりました。
【特徴】
白山手取川ジオパークの特徴は、雪と水が大地をつくる仕組みを順にたどれることです。日本海から吹く冬の季節風が白山に大量の雪を降らせ、その水を集めた手取川の急な流れが山を削って土砂を運び、ふもとに広い扇状地を築きました。扇状地には豊かな地下水が流れ、米づくりや酒造りを支えています。上流の手取層群からは恐竜や植物の化石が見つかっています。
【見どころ】
手取川の中流にある手取峡谷では、川が岩を深く刻んだ断崖が続き、綿ヶ滝などの滝が勢いよく流れ落ちます。上流の白峰地区にある桑島化石壁は手取層群の地層が露出した崖で、国の天然記念物に指定されています。川原に横たわる百万貫の岩は、1934年の大水害で上流から流されてきたとされる巨大な岩で、百万貫という名はその途方もない重さにちなむとされます。
【トリビア】
白山市は2005年に松任市や鶴来町、白峰村など1市2町5村が合併して生まれた市で、白山のふもとから日本海の海岸までを市域に含みます。そのため雪どけ水が川となり、扇状地を潤して海に注ぐまでを一つの市の中で見届けられることが、白山手取川ジオパークのテーマの土台になっています。全国に広がる白山神社の総本宮とされる白山比咩神社も市内にあります。
