芦之湯温泉

(あしのゆおんせん)
📍 関東神奈川県 箱根町♨️ 温泉⛰️ 名所

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【概要】

芦之湯温泉は、駒ヶ岳の南のふもと、標高およそ850メートルの高原に湧く温泉で、箱根七湯のなかで最も高い場所にあります。鎌倉時代から知られ、江戸時代には東光庵に文人が集う風雅な湯治場としてにぎわいました。箱根でも珍しい中性の硫黄泉が自然に湧き出し、ほのかな硫黄の香りが漂います。近くには精進池のほとりの石仏群など中世の史跡も残っています。

【歴史】

芦之湯温泉は鎌倉時代にはすでに知られていたとされ、寛文2年(1662年)に勝間田清左衛門がこの地を切り開いたことで、温泉場としての本格的な歩みが始まったと伝えられます。同じ年に創業したとされる松坂屋本店と、正徳5年(1715年)創業のきのくにやの二軒の老舗が、いまも湯宿を営んでいます。文化14年(1817年)の温泉番付では東の前頭筆頭に名を連ねました。

【特徴】

芦之湯温泉は七湯のうちで唯一、早川の谷ではなく駒ヶ岳と二子山にはさまれた高原の上にあり、夏も涼しい避暑の湯でした。湯は箱根では珍しい中性の硫黄泉で、自然に湧き出す源泉もあり、ほんのり白く濁った湯と硫黄の香りが特徴です。湿原や池の点在する高原の景色が広がり、谷あいの六湯とはまったく異なる開けた眺めのなかで湯に浸かることができます。

【見どころ】

江戸時代に湯治客の文化サロンとしてにぎわった東光庵の跡には、松尾芭蕉や賀茂真淵、蜀山人こと大田南畝の句碑や歌碑が残り、文人たちが行き交った往時をしのべます。少し南西へ進めば精進池のほとりに、鎌倉時代に刻まれた国の重要文化財の石仏や石塔が点在し、六道地蔵や二十五菩薩の磨崖仏を間近に見られます。高原の湿原を渡る風も心地よい散策路です。

【トリビア】

歌川広重の「箱根七湯図会」には芦之湯の図も含まれており、松坂屋本店はその浮世絵にも描かれた宿として知られています。きのくにやは明治天皇が休憩に立ち寄った宿として名を残しています。芦之湯は箱根湯本から旧東海道とは別の湯坂道を登った先にあたり、鎌倉時代にはこの湯坂道が箱根越えの主要な道として使われ、湯治と旅の両方の道筋に湯が湧いていました。

📅 最終更新: 2026/10/14
芦之湯温泉
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です