日本三大酒処(にほんさんだいさけどころ)は、兵庫県の灘、京都府の伏見、広島県の西条を指します。いずれも良質な水と酒米に恵まれ、古くから酒造りが盛んな地域であり、日本の酒造業を牽引してきた長い歴史を持っています。
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A.灘(灘五郷)の酒は辛口でしっかりとした「男酒」、伏見の酒は柔らかく甘みのある「女酒」と呼ばれ、しばしば対比されます。灘ではミネラル分の多い硬水の宮水が発酵を力強く進め、伏見では桃山丘陵でろ過された伏流水のやわらかな軟水で仕込まれることが、味わいの違いにつながっています。
A.三つのなかで最も早いのは伏見で、およそ400年前、桃山時代に豊臣秀吉が伏見城を築いたころから酒造りが発展しました。灘(灘五郷)は江戸時代の初めから、西条は江戸時代の後期から酒造りが盛んになっています。
A.明治時代に三浦仙三郎が軟水醸造法を確立したためです。それまで軟水では良い酒が造れないとされていましたが、この技術によって西条の酒は全国に知られるようになりました。三浦仙三郎は吟醸酒の父と呼ばれ、西条の水は花崗岩の層でろ過された軟水です。
A.灘(灘五郷)には江戸時代の酒造りを等身大の人形で再現した白鶴酒造資料館や、樽酒の試飲ができる菊正宗酒造記念館があります。伏見には酒造りの歴史を学べる月桂冠大倉記念館があり、西条では賀茂鶴酒造の見学室で仕込み道具や映像を通じて酒造りを学べます。
A.日本三大酒処は兵庫県・京都府・広島県の三府県にまたがっています。直線距離で灘(灘五郷)と伏見は約50kmと近い一方、灘(灘五郷)と西条は約230km、伏見と西条は約280km離れています。