岐阜県の長良川、愛媛県大洲市の肱川、大分県日田市の三隈川で行われる鵜飼は、日本三大鵜飼と呼ばれます。鵜飼は飼いならした鵜を使って鮎を獲る古来の漁法で、篝火を焚いた鵜舟の上で鵜匠が何羽もの鵜を巧みに操る姿は、夏の夜の風物詩として親しまれてきました。皇室に鮎を献上する御料鵜飼を今に伝える長良川、屋形船が鵜舟と並んで川を下る合わせ鵜飼発祥の肱川、江戸時代の天領の風情を残す三隈川と、それぞれに趣の異なる鵜飼を楽しめます。
A.長良川鵜飼は毎年5月11日から10月15日まで、肱川鵜飼(大洲のうかい)は6月1日から9月20日まで、三隈川鵜飼は5月20日から10月31日まで行われます。長良川では中秋の名月の夜と増水時を除いて毎晩行われ、いずれも夏の夜の風物詩として親しまれています。
A.長良川鵜飼が最も古く、約1300年の歴史を持ち、奈良時代の文献にすでに記録が残ります。三隈川鵜飼は約400年前に豊臣秀吉の家臣が岐阜の長良川から鵜匠を招いたのが始まりと伝わり、肱川鵜飼(大洲のうかい)は1957年に観光鵜飼として始まりました。
A.長良川鵜飼は、鵜匠が宮内庁式部職鵜匠という職名を持ち、皇室に鮎を献上する御料鵜飼を行う日本で唯一の鵜飼です。1890年に長良川の三か所が御料場に指定されて以来この役目を担い、その技は今も六家に世襲されています。鵜飼漁の技術は2015年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
A.肱川鵜飼(大洲のうかい)は鵜舟と屋形船が横に並んで川を下る「合わせ鵜飼」の発祥地とされ、手を伸ばせば届くほどの距離で鵜匠の手縄さばきを見られます。三隈川鵜飼は日田温泉の旅館から直接屋形船に乗り込み、船上で料理を味わいながら、屋形船の間を縫うように進む鵜舟を眺めます。
A.岐阜県岐阜市、愛媛県大洲市、大分県日田市と三つの県にあります。直線距離では肱川鵜飼(大洲のうかい)と三隈川鵜飼が約150kmと比較的近く、長良川鵜飼からは肱川鵜飼(大洲のうかい)まで約440km、三隈川鵜飼まで約590km離れています。