日本三名狸(にほんさんめいたぬき)は、日本各地の民話や伝説に登場する数ある化け狸の中で、特に能力が高く、有名とされる3匹の狸の総称です。新潟県佐渡の団三郎狸、兵庫県淡路島の芝右衛門狸、香川県屋島の太三郎狸を指し、それぞれが神として祀られ、人々に親しまれています。
A.三匹とも神として祀られています。佐渡団三郎狸は新潟県佐渡市相川の二ツ岩大明神、淡路芝右衛門狸は兵庫県洲本市の洲本八幡神社に「芝右衛門大明神」として、屋島太三郎狸は香川県高松市の屋島寺の境内に「蓑山大明神」として祀られています。
A.ご利益は狸ごとに異なります。佐渡団三郎狸は明治以降、商売繁盛や開運の神として信仰を集め、家内安全のご利益も信じられてきました。淡路芝右衛門狸は商売繁盛・芸能上達、屋島太三郎狸は縁結びや子宝、家庭円満のご利益があるとされています。
A.芝居好きの狸が大阪で命を落とした伝説に由来します。人に化けて道頓堀の芝居小屋「中座」に通い、木の葉を金に変えて木戸銭を払っていましたが、見つかって命を落としたといわれます。その後、中座で客足が途絶えるなどの怪異が続いたため、芝居繁盛の神として手厚く祀られました。
A.人を化かすだけでなく、人々に敬われる存在として神に祀られている点が共通します。佐渡団三郎狸は困った人に金を貸した逸話から「良い狸」として敬われ、屋島太三郎狸は人に害を与えず人々を助ける善い狸とされます。団三郎は島じゅうの狸を束ねる総大将、太三郎は四国の狸の頭領として語られています。
A.三匹の地は新潟県・兵庫県・香川県に分かれています。直線距離で淡路芝右衛門狸と屋島太三郎狸は約70kmと近く、佐渡団三郎狸からは淡路芝右衛門狸まで約520km、屋島太三郎狸まで約560km離れています。