古来より日本の信仰や神社の象徴として親しまれてきた木造鳥居の中でも、そのスケールの大きさと歴史的価値から「日本三大木造鳥居」と称される三つの名鳥居です。福井県の氣比神宮、奈良県の春日大社、広島県の厳島神社の鳥居は、いずれも国の重要文化財に指定されており、鮮やかな朱塗りの巨大な建造物が周囲の雄大な自然や海、荘厳な神社の景観と見事に調和したフォトジェニックな絶景としても有名です。
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A.創建の伝承が最も古いのは氣比神宮大鳥居で、大宝二年(702年)に建立されたと伝わります。ただし現在の鳥居はいずれも後の再建で、春日大社一之鳥居が寛永11年(1634年)、氣比神宮大鳥居が正保二年(1645年)、厳島神社大鳥居が明治八年(1875年)に再建されたものです。
A.最も高いのは厳島神社大鳥居で、高さ約十六メートル、重さ約六十トンあります。氣比神宮大鳥居は高さ約十一メートル、春日大社一之鳥居は高さ約6.75メートルです。氣比神宮大鳥居も木造両部鳥居としては日本有数の規模を誇ります。
A.氣比神宮大鳥居と厳島神社大鳥居は、主柱の前後に控柱を設けた「両部鳥居」という同じ形式です。春日大社一之鳥居は「春日鳥居」と呼ばれる形式で、柱が垂直に立ち、笠木の木口が斜めに切られているのが特徴です。
A.厳島神社大鳥居は海底に杭を打たず、鳥居自体の重みだけで立っています。主柱には樹齢五百年以上のクスノキの自然木が使われ、根元には玉石が詰められています。島木の内部にも拳大の玉石が約七トン詰められ、台風や高潮にも倒れない安定性を実現しています。
A.三つの鳥居は福井県・奈良県・広島県に分かれています。直線距離で氣比神宮大鳥居と春日大社一之鳥居は約110km、春日大社一之鳥居と厳島神社大鳥居は約330km、氣比神宮大鳥居と厳島神社大鳥居は約370km離れており、厳島神社大鳥居はほかの二つから特に遠い位置にあります。