【概要】
屋島太三郎狸は、香川県屋島の屋島寺に住むとされる古狸。「屋島のハゲ狸」とも呼ばれ、四国狸の総大将とされる。源平合戦や屋島の戦いの幻影を見せたとも伝えられ、平重盛に助けられた恩義から平家を守護したともいう。現在は屋島寺に蓑山大明神として祀られ、縁結びや子宝の神として信仰を集める。
【歴史】
屋島太三郎狸は香川県高松市の屋島に伝わる伝説の狸で、四国最大の狸の頭領とされています。屋島寺の境内に「蓑山大明神(みのやまだいみょうじん)」として祀られており、弘法大師空海が屋島寺を開いた際に出会ったという伝説も残ります。屋島の戦い(源平合戦)の時代から棲んでいたとも伝わり、四国の狸たちを統率する「お大将」として崇敬されてきました。現在も家庭円満・縁結び・子宝などのご利益を求めて参拝者が訪れます。
【特徴】
太三郎狸はその変化の術が日本一と称され、大寒の頃には三百匹ともいわれる眷族を集め、源義経の八艘飛びなど源平合戦の場面を幻術で再現してみせたと伝わります。矢傷を負って死にかけたところを平重盛に助けられ、その恩から平家を守ると誓った狸の子孫だともいわれます。性格は穏やかで人に害を与えず、むしろ人々を助ける善い狸として崇敬されてきました。縁結びや子宝、家庭円満のご利益があるとされています。
【見どころ】
屋島寺境内の蓑山大明神は参拝者に人気のスポットで、狸の石像が並ぶユニークな光景が楽しめます。屋島は源平合戦の古戦場として知られ、那須与一の「扇の的」伝説の地でもあります。屋島からは瀬戸内海と高松市街を一望でき、山上には展望テラスを備えた交流拠点施設「やしまーる」も整備されています。ふもとには古民家を移築した野外博物館「四国村ミウゼアム」もあります。
【トリビア】
太三郎狸は狸の一夫一婦制の習性にちなみ、夫婦円満や縁結びの神として信仰されてきました。アニメ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」では四国の狸一万余匹を束ねる長老として描かれ、その名は全国に知られるようになりました。四国では狸にまつわる話が多く、太三郎狸が他の狸を統率して人間界に迷惑をかけないよう見守っているという解釈もあります。屋島寺では狸の絵柄のお守りも授与されています。




