日本の高度経済成長期を象徴する三つの好景気(神武景気、岩戸景気、いざなぎ景気)の総称です。それぞれの名称は、建国以来の好景気であることを示すため、日本神話の神々や伝説の出来事にちなんで名付けられました。
A.三つのうち最も長く続いたのはいざなぎ景気です。神武景気は1954年12月から1957年6月までの31か月、岩戸景気は1958年7月から1961年12月までの42か月、いざなぎ景気は1965年11月から1970年7月までの57か月続き、いざなみ景気に抜かれるまで長く戦後最長の景気拡大期とされてきました。
A.いずれも日本神話にちなみ、後の景気ほど古い神話にさかのぼって名づけられました。神武景気は神武天皇の即位以来の繁栄、岩戸景気は天照大神が天岩戸に隠れて以来の好景気という意味です。いざなぎ景気はさらにさかのぼり、国生みの神である伊弉諾尊にちなんでいます。
A.神武景気の時代の「三種の神器」は白黒テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫で、家事の負担を軽くして暮らしを大きく変えました。いざなぎ景気の時代には「3C」と呼ばれた新三種の神器、つまりカラーテレビ、クーラー、自動車が急速に家庭へ普及し、本格的なマイカー時代が訪れました。
A.神武景気は奈良県橿原市の橿原神宮、岩戸景気は宮崎県高千穂町の天岩戸神社、いざなぎ景気は兵庫県淡路市の伊弉諾神宮にゆかりがあります。直線距離では橿原神宮と伊弉諾神宮が約90km、天岩戸神社からはそれぞれ約460km、約380km離れています。
A.急速な拡大にともなって輸入が増え、国際収支が悪化したことで金融引き締めがとられ、幕を閉じました。当時は成長が続くと外貨不足に突き当たったため、この壁は「国際収支の天井」と呼ばれています。続く反動不況は「なべ底不況」と名づけられ、次の岩戸景気へと引き継がれました。