日本三大駅弁とは、群馬県横川駅の「峠の釜めし」・北海道森駅の「いかめし」・富山県富山駅の「ますのすし」の3つを指します。いずれも鉄道旅行の黄金時代に生まれた駅弁で、益子焼の土釜・イカに詰めた米・笹の葉で包んだ押し寿司と、容器や包装にも独自の工夫が凝らされています。全国の百貨店駅弁大会では常にトップクラスの人気を誇り、鉄道文化とご当地グルメが融合した日本独自の食文化を代表する存在です。
A.ますのすしです。起源は江戸時代の享保年間にさかのぼると伝わり、明治に鉄道が通ると駅弁として広まりました。いかめしは1941年に森駅で、峠の釜めしは1958年に横川駅で誕生しています。
A.戦時中の食糧統制で米が不足していた時代に、地元で豊富に獲れるイカでボリュームを出そうと考案されたためです。1941年に森駅で阿部弁当店(現・いかめし阿部商店)が生み出し、イカの胴体に洗った米を詰めて甘辛い出汁で炊き上げます。
A.益子焼の産地として名高い益子町の窯元でつくられてきました。温かく家庭的な弁当を目指した四代目の高見澤みねじが、試行錯誤の末にたどり着いた容器です。食べたあとは炊飯や植木鉢として再び使え、空いた土釜を集めるコレクターも少なくありません。
A.曲げわっぱの蓋を外し、笹の葉を開いて放射状にナイフを入れていくのが正式な作法です。常温のままおいしく食べられますが、購入したらなるべく早めに味わうのがよいとされます。作り手ごとに味わいが違うので、食べ比べる楽しみもあります。
A.峠の釜めしは益子焼の土釜、いかめしはイカそのものに米を詰め、ますのすしは笹の葉で包んで曲げわっぱに詰めています。いずれも容器や包装に独自の工夫が凝らされ、ますのすしの笹の葉には殺菌の作用があり、保存性を高める知恵とされます。