峠の釜めし

(とうげのかまめし)
📍 群馬県 安中市🍜 料理🥢 名産

【概要】

峠の釜めしは1958年に群馬県横川駅で誕生した日本を代表する駅弁。荻野屋4代目が「温かくて家庭的な弁当」を追求し、益子焼の土釜に鶏肉・筍・椎茸・栗・うずら卵など彩り豊かな具材を盛り込んだ。累計販売数は1億8千万個を超えるロングセラーで、土釜は持ち帰って再利用できる。

【歴史】

峠の釜めしは1885年(明治18年)創業の荻野屋が1958年(昭和33年)に販売を開始した駅弁である。当時の駅弁は冷たい幕の内弁当が主流であったが、4代目社長・高見澤みねじが「温かくて家庭的なぬくもりのある弁当」を追求し、試行錯誤の末に益子焼の土釜を容器とした画期的な駅弁が誕生した。信越本線横川駅は碓氷峠を控えた要所で、機関車の連結作業中に乗客が駅弁を買い求める光景が日常であった。

【特徴】

峠の釜めしの最大の特徴は容器に使われる益子焼の土釜である。蓋を開けると鶏肉、筍、椎茸、栗、うずらの卵、杏、紅生姜、グリーンピースなど彩り豊かな具材が美しく盛り付けられており、目でも楽しめる一品。出汁で炊き込んだご飯にそれぞれの具材の旨味が染み込み、冷めても美味しいように工夫されている。土釜は持ち帰って炊飯や植木鉢として再利用でき、この「器も楽しめる」点が人気の理由の一つとなっている。

【食べ方】

峠の釜めしは現在、横川駅のほか高速道路のサービスエリアや荻野屋の各店舗、通信販売でも購入可能。蓋を開けてそのまま食べるのが基本だが、土釜ごと温め直すとさらに美味しく楽しめる。付け合わせの漬物も手作りで、釜めしとの相性は抜群。碓氷峠鉄道文化むらの見学と合わせて横川駅を訪れ、本場で購入するのが醍醐味。全国の百貨店駅弁大会でも毎回出店しており、各地で味わえる機会も多い。

【トリビア】

峠の釜めしの累計販売数は1億8千万個を超え、日本で最も売れた駅弁の一つ。益子焼の土釜は益子町(栃木)の窯元で特注されており、年間約200万個が製造される。1997年の信越本線横川〜軽井沢間の廃止後も人気は衰えず、むしろ「伝説の駅弁」として知名度が上昇した。容器の土釜を集めるコレクターも多く、限定デザインの釜は特に人気が高い。かつてはホームで立ち売りする販売員の掛け声が名物であった。

📅 最終更新: 2026/7/1
峠の釜めし
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です