美しい貝殻、特に「さくら貝」が拾える海岸として古くから知られる3つの名所の総称です。増穂浦(石川県)、由比ヶ浜(神奈川県)、和歌の浦(和歌山県)を指します。これらの海岸は、ピンク色の美しいさくら貝をはじめ、多種多様な小貝が波打ち際に寄せられることで有名であり、歌人たちによって和歌にも詠まれてきた風光明媚な景勝地でもあります。
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A.特にピンク色の美しいさくら貝が知られています。増穂浦ではサクラガイのほかニシキガイ、ワスレガイ、マクラガイなど、微小貝まで含めて400種にもおよぶといわれます。和歌の浦ではアサリやハマグリを狙う潮干狩りも楽しめます。
A.海岸ごとに時期が異なります。増穂浦では11月から3月にかけての「貝寄せの風」の季節に浜が貝で埋め尽くされます。由比ヶ浜では秋から冬にかけての干潮どきに貝を拾う人の姿が見られ、和歌の浦は春から初夏にかけて潮干狩りでにぎわいます。
A.和歌に詠まれた三十六首になぞらえて、浜に打ち上げられる小さな貝をこう呼ぶ習わしです。1777年に記された地誌『能登名跡志』にはすでに「歌仙貝」の名が見え、江戸時代からこの地に受け継がれてきました。
A.724年に聖武天皇が行幸した際、同行した歌人・山部赤人が「若の浦に潮満ち来れば潟を無み葦辺をさして鶴鳴き渡る」と詠んで以来、和歌の名所として知られてきました。2010年には国の名勝に指定されています。
A.三つの海岸は石川県、神奈川県、和歌山県に分かれていて、互いに大きく離れています。直線距離で増穂浦と由比ヶ浜は約320km、増穂浦と和歌の浦は約360km、由比ヶ浜と和歌の浦は約420kmあります。