讃岐七富士は、香川県の平野に点々と残る円錐形の山のうち、富士山に似た姿から古くその名で親しまれてきた七つの郷土富士の総称です。西から江甫草山(有明富士)、爺神山(高瀬富士)、飯野山(讃岐富士)、堤山(羽床富士)、高鉢山(綾上富士)、六ツ目山(御厩富士)、白山(東讃富士)の七座が数えられるとされます。いずれも硬い安山岩に覆われた地層が侵食で削り残された里山で、半日あれば登れます。

(いいのやま)
飯野山は、讃岐平野にひとつだけ置き忘れられたような円錐形の山で、あまりに姿が整っていることから讃岐富士と呼ばれ、讃岐七富士の代表格とされます。標高は422メートルで七座のなかでは二番目に高く、坂出市との境にそびえます。山頂には安養寺の奥之院である薬師堂が祀られ、巨人おじょもの足跡と伝わる巨岩も残されています。
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(つくもやま)
江甫草山は瀬戸内海に突き出すように立つ標高153メートルの小さな山で、讃岐七富士のなかでは最も低く、有明富士とも呼ばれます。麓の室本にある皇太子神社から登山道が整えられ、山頂の四等三角点のそばからは燧灘と観音寺の市街が見渡せます。九十九山とも書かれ、戦国期の城跡の石塁や土塁も残されています。瀬戸内海に面した斜面は長年の採石で断崖のようになっています。
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(とかみやま)
爺神山は高瀬富士とも呼ばれる讃岐七富士のひとつで、標高は214メートルとされます。高瀬町比地の田園に裾を広げる姿は地元の校歌にも歌われてきました。昭和30年代からの採石によって山の半分ほどが削られ、往時の山容は失われましたが、中腹のミニ八十八ヶ所と登山道はいまも地元の人たちの手で守られています。山頂からは讃岐平野と瀬戸内の島々が見渡せます。
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(つつまやま)
堤山は羽床富士と呼ばれる讃岐七富士のひとつで、標高は202メートルです。丸亀市との境に大小ふたつのこぶを並べたような姿で立ち、麓の羽床の集落から参道のような登山道がのびています。山頂には天神神社と劔神社、石鎚神社をまとめた堤山三社が祀られ、三等三角点も置かれた静かな頂です。読みはつつまやまとされ、つつみやまとも呼ばれます。
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(たかはちやま)
高鉢山は綾上富士とも呼ばれ、標高512メートルで讃岐七富士の最高峰にあたります。讃岐山脈の北に連なる丘陵群の主峰で、見る方角によって少し首をかしげたような稜線を見せます。中腹には真夏でも冷たい風が吹き出す高鉢山風穴があり、山頂の近くにはキャンプ場も整えられている、涼を求めて訪ねたい山です。讃岐七富士のなかで唯一、丘陵の主峰として高さを備えた一座です。
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(むつめやま)
六ツ目山は御厩富士とも檀紙富士とも呼ばれ、高松市の西部の空にとがった輪郭を見せる讃岐七富士のひとつです。標高は317メートルで、隣り合う伽藍山と狭箱山とあわせておむすび山三兄弟と呼ばれ、その長男にあたります。裾が短く傾斜が急で、ロープを頼りに一気に高度を上げる登りが持ち味の里山です。隣の堂山と結ぶ縦走路も歩かれ、里山歩きの入口として親しまれています。
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(しらやま)
白山は東讃富士、三木富士とも呼ばれる讃岐七富士のひとつで、標高は203メートルです。南の麓に白山神社が鎮座し、そこから山頂まで三十分ほどの歩きやすい道が続きます。頂には龍王社と石鎚神社の石祠、讃岐平野を見渡す展望台があり、朝の散歩に登る人もいるほど町の人たちに親しまれています。最寄りはことでんの白山駅で、電車でも訪ねられます。
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