讃岐七富士は、香川県の平野に点々と残る円錐形の山のうち、富士山に似た姿から古くその名で親しまれてきた七つの郷土富士の総称です。西から江甫草山(有明富士)、爺神山(高瀬富士)、飯野山(讃岐富士)、堤山(羽床富士)、高鉢山(綾上富士)、六ツ目山(御厩富士)、白山(東讃富士)の七座が数えられるとされます。いずれも硬い安山岩に覆われた地層が侵食で削り残された里山で、半日あれば登れます。
A.硬い安山岩に覆われた地層が侵食で削り残された里山だからです。周りの柔らかい地層が削られたあとも硬い岩が帽子のように山頂を守り、円錐形が生まれました。七座はいずれも富士山のような火山そのものではない点が共通しています。
A.最も高いのは標高512メートルの高鉢山で、最も低いのは標高153メートルの江甫草山です。讃岐富士と呼ばれる飯野山は422メートルで、七座のなかでは二番目に高い山です。高鉢山は丘陵の主峰として高さを備え、七座のなかでは登りごたえのある一座です。
A.いずれも地元の地名を冠した郷土富士の呼び名です。堤山の羽床富士は麓の羽床の地名から、高鉢山の綾上富士は合併前の綾上町の名から来ています。六ツ目山のように、山が見える集落ごとに呼び名が育ち、御厩富士や檀紙富士と複数の名を持つ山もあります。
A.七座はすべて香川県にあり、西端の江甫草山と東端の白山は直線距離で約50km離れています。最も近いのは堤山と高鉢山の約6kmで、飯野山と堤山も約7kmです。堤山と高鉢山はどちらも綾川町にあり、ひとつの町で二つの郷土富士を数えます。
A.昭和30年代に始まった採石で、山の半分ほどが削られたためです。地元紙は四十年ほどで山を半分にしてしまったと伝えています。高瀬町比地の側からは今もなだらかな富士型の稜線を保ちますが、反対側では採石の跡が切り立った壁になっています。