讃岐七富士

讃岐七富士

讃岐七富士は、香川県の平野に点々と残る円錐形の山のうち、富士山に似た姿から古くその名で親しまれてきた七つの郷土富士の総称です。西から江甫草山(有明富士)、爺神山(高瀬富士)、飯野山(讃岐富士)、堤山(羽床富士)、高鉢山(綾上富士)、六ツ目山(御厩富士)、白山(東讃富士)の七座が数えられるとされます。いずれも硬い安山岩に覆われた地層が侵食で削り残された里山で、半日あれば登れます。

地域名数>讃岐七富士
飯野山
🌿 自然
📍 香川県 丸亀市

飯野山

(いいのやま)

飯野山は、讃岐平野にひとつだけ置き忘れられたような円錐形の山で、あまりに姿が整っていることから讃岐富士と呼ばれ、讃岐七富士の代表格とされます。標高は422メートルで七座のなかでは二番目に高く、坂出市との境にそびえます。山頂には安養寺の奥之院である薬師堂が祀られ、巨人おじょもの足跡と伝わる巨岩も残されています。

飯野山の詳細を見る »
江甫草山
🌿 自然
📍 香川県 観音寺市

江甫草山

(つくもやま)

江甫草山は瀬戸内海に突き出すように立つ標高153メートルの小さな山で、讃岐七富士のなかでは最も低く、有明富士とも呼ばれます。麓の室本にある皇太子神社から登山道が整えられ、山頂の四等三角点のそばからは燧灘と観音寺の市街が見渡せます。九十九山とも書かれ、戦国期の城跡の石塁や土塁も残されています。瀬戸内海に面した斜面は長年の採石で断崖のようになっています。

江甫草山の詳細を見る »
爺神山
🌿 自然
📍 香川県 三豊市

爺神山

(とかみやま)

爺神山は高瀬富士とも呼ばれる讃岐七富士のひとつで、標高は214メートルとされます。高瀬町比地の田園に裾を広げる姿は地元の校歌にも歌われてきました。昭和30年代からの採石によって山の半分ほどが削られ、往時の山容は失われましたが、中腹のミニ八十八ヶ所と登山道はいまも地元の人たちの手で守られています。山頂からは讃岐平野と瀬戸内の島々が見渡せます。

爺神山の詳細を見る »
堤山
🌿 自然
📍 香川県 綾川町

堤山

(つつまやま)

堤山は羽床富士と呼ばれる讃岐七富士のひとつで、標高は202メートルです。丸亀市との境に大小ふたつのこぶを並べたような姿で立ち、麓の羽床の集落から参道のような登山道がのびています。山頂には天神神社と劔神社、石鎚神社をまとめた堤山三社が祀られ、三等三角点も置かれた静かな頂です。読みはつつまやまとされ、つつみやまとも呼ばれます。

堤山の詳細を見る »
高鉢山
🌿 自然
📍 香川県 綾川町

高鉢山

(たかはちやま)

高鉢山は綾上富士とも呼ばれ、標高512メートルで讃岐七富士の最高峰にあたります。讃岐山脈の北に連なる丘陵群の主峰で、見る方角によって少し首をかしげたような稜線を見せます。中腹には真夏でも冷たい風が吹き出す高鉢山風穴があり、山頂の近くにはキャンプ場も整えられている、涼を求めて訪ねたい山です。讃岐七富士のなかで唯一、丘陵の主峰として高さを備えた一座です。

高鉢山の詳細を見る »
六ツ目山
🌿 自然
📍 香川県 高松市

六ツ目山

(むつめやま)

六ツ目山は御厩富士とも檀紙富士とも呼ばれ、高松市の西部の空にとがった輪郭を見せる讃岐七富士のひとつです。標高は317メートルで、隣り合う伽藍山と狭箱山とあわせておむすび山三兄弟と呼ばれ、その長男にあたります。裾が短く傾斜が急で、ロープを頼りに一気に高度を上げる登りが持ち味の里山です。隣の堂山と結ぶ縦走路も歩かれ、里山歩きの入口として親しまれています。

六ツ目山の詳細を見る »
白山
🌿 自然
📍 香川県 三木町

白山

(しらやま)

白山は東讃富士、三木富士とも呼ばれる讃岐七富士のひとつで、標高は203メートルです。南の麓に白山神社が鎮座し、そこから山頂まで三十分ほどの歩きやすい道が続きます。頂には龍王社と石鎚神社の石祠、讃岐平野を見渡す展望台があり、朝の散歩に登る人もいるほど町の人たちに親しまれています。最寄りはことでんの白山駅で、電車でも訪ねられます。

白山の詳細を見る »

❓ 讃岐七富士のよくある質問

Q.讃岐七富士はなぜ富士山のような円錐形をしているのですか?

A.硬い安山岩に覆われた地層が侵食で削り残された里山だからです。周りの柔らかい地層が削られたあとも硬い岩が帽子のように山頂を守り、円錐形が生まれました。七座はいずれも富士山のような火山そのものではない点が共通しています。

Q.讃岐七富士で最も高い山と最も低い山はどれですか?

A.最も高いのは標高512メートルの高鉢山で、最も低いのは標高153メートルの江甫草山です。讃岐富士と呼ばれる飯野山は422メートルで、七座のなかでは二番目に高い山です。高鉢山は丘陵の主峰として高さを備え、七座のなかでは登りごたえのある一座です。

Q.讃岐七富士の山ごとの富士の呼び名はどこから来ていますか?

A.いずれも地元の地名を冠した郷土富士の呼び名です。堤山の羽床富士は麓の羽床の地名から、高鉢山の綾上富士は合併前の綾上町の名から来ています。六ツ目山のように、山が見える集落ごとに呼び名が育ち、御厩富士や檀紙富士と複数の名を持つ山もあります。

Q.讃岐七富士はどれくらいの範囲に散らばっていますか?

A.七座はすべて香川県にあり、西端の江甫草山と東端の白山は直線距離で約50km離れています。最も近いのは堤山と高鉢山の約6kmで、飯野山と堤山も約7kmです。堤山と高鉢山はどちらも綾川町にあり、ひとつの町で二つの郷土富士を数えます。

Q.讃岐七富士の爺神山はなぜ山の形が変わっているのですか?

A.昭和30年代に始まった採石で、山の半分ほどが削られたためです。地元紙は四十年ほどで山を半分にしてしまったと伝えています。高瀬町比地の側からは今もなだらかな富士型の稜線を保ちますが、反対側では採石の跡が切り立った壁になっています。

📍 所在地マップ