江甫草山

(つくもやま)
📍 香川県 観音寺市🌿 自然⛰️ 名所

【概要】

江甫草山は瀬戸内海に突き出すように立つ標高153メートルの小さな山で、讃岐七富士のなかでは最も低く、有明富士とも呼ばれます。麓の室本にある皇太子神社から登山道が整えられ、山頂の四等三角点のそばからは燧灘と観音寺の市街が見渡せます。九十九山とも書かれ、戦国期の城跡の石塁や土塁も残されています。瀬戸内海に面した斜面は長年の採石で断崖のようになっています。

【歴史】

江甫草山は九十九山とも書かれ、山頂の一帯には戦国時代に細川氏によって築かれたと伝わる九十九山城の跡が残り、石塁や土塁、曲輪の跡をたどることができます。瀬戸内海を見張るのに適した位置にあるため、海と陸の往来を押さえる城として使われたと考えられています。麓の室本は古くからの漁の集落で、海の暮らしと結びついた信仰が続いてきました。

【特徴】

香川県観音寺市にある江甫草山は、サヌカイトとも呼ばれる讃岐岩質安山岩でできています。まわりの柔らかい地層が削られたあとに硬い岩だけが残り、きれいな円錐形になりました。標高153メートルほどで七座のうち最も低い一方、海際に立つため裾から頂までの全体像がよく見え、ピラミッドのような輪郭が印象に残ります。

【見どころ】

室本の皇太子神社を起点にする道は距離が短く、家族連れでも歩けます。沿道にはミニ八十八ヶ所の石仏が並び、札所めぐりの気分で登れるのも江甫草山らしい楽しみです。山頂の展望所からは燧灘の広がりと有明浜の白い砂浜、観音寺の市街が一望でき、夕方には島影が幾重にも重なる瀬戸内らしい眺めになります。登山口には皇太子神社の社殿が建ち、参拝してから歩き出せます。

【トリビア】

サヌカイトは叩くと金属のような澄んだ音が鳴る石で、讃岐の名と結びつけて語られ、古代には石器の材料として各地へ運ばれました。江甫草山の瀬戸内海側の斜面が断崖のようになっているのは、その硬い岩が長年にわたって採石の対象となった名残で、見る方角によって山の姿が大きく違います。同じ岩は讃岐七富士のほかの山にも見られ、七座を結ぶ共通点になっています。

📅 最終更新: 2026/9/14
江甫草山
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です