飯野山

(いいのやま)
📍 香川県 丸亀市🌿 自然⛰️ 名所

【概要】

飯野山は、讃岐平野にひとつだけ置き忘れられたような円錐形の山で、あまりに姿が整っていることから讃岐富士と呼ばれ、讃岐七富士の代表格とされます。標高は422メートルで七座のなかでは二番目に高く、坂出市との境にそびえます。山頂には安養寺の奥之院である薬師堂が祀られ、巨人おじょもの足跡と伝わる巨岩も残されています。

【歴史】

飯野山は古くから信仰の山で、西麓に飯神社、南麓に坂元神社と一王子神社、北麓に幸神社が鎮座し、山頂には安養寺の奥之院である薬師堂と不動尊が祀られています。平安時代の歌人西行は「讃岐にはこれをば富士といひの山」と詠み、1922年には当時皇太子だった昭和天皇が「暁に駒をとどめて見渡せば讃岐の富士に雲ぞかかれる」との歌を残しました。

【特徴】

香川県丸亀市にある飯野山は火山ではなく、侵食に取り残された残丘、いわゆるビュートです。土台は白亜紀後期の花崗岩で、その上を約1500万年前から1200万年前に噴き出した古銅輝石安山岩、地元でカンカン石と呼ばれる硬い岩が覆い、帽子のように山頂を守った結果、左右のつり合った円錐形が生まれました。讃岐平野に似た形の山がいくつも並ぶのは、同じ時代の火山活動の名残です。

【見どころ】

登山道は丸亀市側の飯野町登山口、坂出市側の野外活動センターからの道など複数あり、いずれも山頂までは一時間前後です。らせん状に山腹を巻いていく道からは、讃岐平野と瀬戸内の島々が少しずつ表情を変えて見え、途中には巨人おじょもの足跡と伝わる巨岩が待っています。新日本百名山にも選ばれた一座です。地元の人が毎日のように登る山でもあり、道はよく踏まれています。

【トリビア】

丸亀市観光協会は2010年に4月22日を「讃岐富士の日」と定め、この日には山開きの行事が営まれています。山域は瀬戸内海国立公園に含まれ、平野のどこからでも見えるその姿は、香川の人にとって方角を確かめる目印でもあります。四国百名山にも数えられ、地元の小学校の校歌にもたびたび登場します。山名は麓の飯野の地名に由来し、讃岐富士という呼び名は後から広まったものです。

📅 最終更新: 2026/9/14
飯野山
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です