【概要】
静岡県河津町にある河津七滝のうち最も下流に位置し、落差約30メートル、幅約7メートルと伊豆半島でも最大級の規模を誇るのが大滝です。約2万5000年前の溶岩が冷え固まってできた玄武岩の壁を、水が太い一本の帯となって落ちていきます。七つの滝をめぐる遊歩道の起点にあたり、滝壺の近くまで下りて水しぶきと轟音を体で受け止められる滝として親しまれています。
【歴史】
大滝がかかる渓谷は、約2万5000年前に伊豆東部火山群の登り尾南火山から流れ出した溶岩が河津川の谷を埋め、その溶岩を川がふたたび削ってできたと説明されています。七つの滝の中では最も下流にあたり、溶岩流の末端に近い場所です。2011年の台風15号では倒木と崖崩れが起き、大滝へ下りる遊歩道が長く通れない時期が続きました。
【特徴】
落差は約30メートル、幅は約7メートルで、河津七滝の中では最も高く、伊豆半島でも屈指の規模とされます。滝を受け止める岩壁の上部には、厚い溶岩が冷えて縮むときにできた柱状節理が柱のように並び、下部には伊豆がまだ海の底にあったころの岩が顔を出します。雨の後など水量の多い時期には、滝壺一帯が白い水煙に包まれます。
【見どころ】
遊歩道から石段を下りていくと視界が開け、正面に大滝が現れます。滝壺のすぐそばまで近づけるため、落ちてくる水の音や風を間近に感じられるのが大滝ならではの魅力です。周囲は河津七滝温泉の湯が湧く一帯でもあり、滝を望む露天風呂を備えた宿もあります。遊歩道の通行状況は工事や天候で変わるので、訪ねる前に確かめておくと安心です。
【トリビア】
大滝へ下りる遊歩道は、河津町が2016年に崩落部分を含む民有地を取得して整備し、2017年8月3日に開放されました。これによって、およそ6年ぶりに七つの滝すべてを無料で見学できるようになったと伝えられています。河津七滝温泉の宿には、大滝をはじめとする七滝の名前をそのまま客室名に使っているところも少なくありません。
