かに滝

(かにだる)
📍 中部静岡県 河津町🌿 自然⛰️ 名所

【概要】

静岡県河津町にあるかに滝は、落差約2メートル、幅約1メートルという河津七滝で最も小さな滝です。岩肌に並ぶ柱状節理の断面がカニの甲羅のように見えることから、この名が付いたとされます。長さ15メートルほどにわたって水が岩の上を滑り落ちていく姿は、白い流れと周囲の深い緑とのコントラストが美しく、七滝めぐりの静かな見どころになっています。

歴史

かに滝の名は、滝のかたわらに現れる柱状節理の断面が、カニの甲羅の模様のように見えることから付いたと説明されています。この岩は約2万5000年前に登り尾南火山から流れ出した溶岩が冷え固まったもので、河津七滝に共通する土台でもあります。長い年月をかけて河津川がその溶岩を削り、七つの滝とともにかに滝の姿がつくられました。

特徴

落差は約2メートル、幅は約1メートルと、七つの滝の中で最も小さな滝です。ただし水が岩の上を滑り落ちる長さは15メートルほどあり、落ちるというより流れ下るような姿をしています。傾いた岩盤の上を薄く広がって流れるため、水量が多いときには岩全体が白く光り、少ないときには岩肌の模様がはっきり見えるようになります。

見どころ

かに滝の見どころは、右岸の上流側に現れる柱状節理の断面です。侵食によって柱を輪切りにしたような面が露出しており、溶岩がどのように冷えて割れたのかを自分の目で確かめられます。滝そのものは控えめですが、白い水の帯と岩の幾何学的な模様、そして周囲の深い緑が一つの画面に重なるため、七滝めぐりの中でも足を止めて写真を撮る人が多い場所になっています。

トリビア

河津七滝の七つの滝は、いずれも「たき」ではなく「だる」と読み、かに滝も「かにだる」と呼ばれます。これは河津の地で滝を「水が垂れる」という意味の垂水と呼んだ名残だとされ、静岡県がまとめた自然観察の資料にも記されています。小さな滝ながら名前の由来がはっきり残っている点でも、かに滝は七滝めぐりの説明役のような存在だといえるでしょう。

📅 最終更新: 2026/9/22
かに滝
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です