【概要】
静岡県河津町にあるえび滝は、落差約5メートル、幅約3メートルの滝で、二段になって落ちる水の形が海老の尾ひれに似ていることから名付けられたとされます。河津七滝の中では唯一、柱状節理が見られない滝として紹介されることが多く、遊歩道にかかる吊り橋の上から見下ろす眺めが知られています。釜滝と蛇滝のあいだに位置する一滝です。
【歴史】
えび滝の名は、二段になって広がりながら落ちる水の形が、海老の尾ひれのように見えることに由来すると伝えられています。河津七滝の滝の名前は、岩の模様や流れの形など目に見える特徴から付けられたものが多く、えび滝もその一つです。下流の蛇滝や上流の釜滝とともに、古くから河津川沿いの道すじの目印になってきました。
【特徴】
落差は約5メートル、幅は約3メートルで、七つの滝の中ではちょうど中ぐらいの大きさにあたります。水は一気に落ちるのではなく、途中の岩でいったん受け止められてから左右に広がって落ちるため、海老の尾ひれのような形になります。河津七滝の多くの滝で見られる柱状節理が、えび滝では確認できないとされており、その点でもほかの六滝と区別されています。
【見どころ】
えび滝は遊歩道にかかる吊り橋の上から眺められる位置にあり、少し高いところから水の広がりを見下ろせるのが特徴です。橋の上は歩くたびに揺れるので、手すりにつかまってゆっくり眺めるとよいでしょう。周囲は木がよく茂っており、夏は濃い木もれ日が、秋は色づいた葉が水面に映り込むなど、季節ごとにずいぶん違った表情を見せてくれます。
【トリビア】
河津七滝温泉の宿の中には、えび滝をはじめとする七つの滝の名前を、そのまま客室の名前として使っているところがあります。地元では滝を「だる」と読みならわすため、宿の部屋も「えびだる」のように呼ばれます。訪れる前に七つの名前と滝の姿を覚えておくと、遊歩道で実際の滝に出合ったときの楽しみがひとつ増えるかもしれません。
