【概要】
静岡県河津町にある蛇滝は、落差約3メートル、幅約2メートルの小さな滝ですが、水に磨かれた玄武岩の柱状節理が蛇のうろこのように見えることから、この名が付いたとされます。河津七滝には七つの頭を持つ大蛇の伝説も伝わり、その名残を感じさせる一滝です。初景滝からえび滝へ向かう途中にあり、岩の模様をじっくり眺めたい場所です。
【歴史】
蛇滝の名は、滝の上流側に現れる玄武岩の柱状節理が、長い年月のあいだ水に磨かれて蛇のうろこのように見えることに由来すると説明されています。河津七滝には、天狗の万三郎が八丁池にすむ七つの頭の大蛇を酒に酔わせて首を落とし、その切り口が七つの滝になったという伝説も残り、蛇滝はその物語を思い起こさせる名前でもあります。
【特徴】
落差は約3メートル、幅は約2メートルと小ぶりで、水は階段状の岩の上を滑るように流れ落ちていきます。見どころはむしろ滝を取り囲む岩のほうで、上流部には水に磨かれた柱状節理、下流の右岸には伊豆がまだ海底火山だったころに積もった凝灰岩が顔を出しています。成り立ちの違う岩が並ぶ様子を一度に観察できる点が、蛇滝の大きな特徴とされています。
【見どころ】
蛇滝では、水面の近くまで寄って岩の表面をじっくり見てみるのがおすすめです。うろこのような模様がどこまで続いているかを目で追っていくと、溶岩が冷えて割れたときの形がしだいに見えてきます。初景滝から遊歩道を数分さかのぼった位置にあり、人の流れが少し落ち着くため、水音を聞きながら立ち止まって眺めるのに向いた静かな一角になっています。
【トリビア】
河津七滝は伊豆半島ジオパークのジオサイトに指定されており、蛇滝もその構成要素の一つに数えられています。七つの滝のうち、えび滝を除く六つの滝では柱状節理を見ることができるとされ、蛇滝はその中でも岩の模様そのものが名前の由来になった珍しい例です。小さな滝ながら、七滝めぐりで土地の成り立ちを語るなら外せない場所だといえるでしょう。
