【概要】
山形県庄内平野に吹く東南東の強風です。最上川が山地を削ってできた狭い谷(地峡)を風が吹き抜けることで加速され、強烈な局地風となります。古くから「だし」と呼ばれ、舟運や農業に大きな影響を与えてきました。
【風の特徴】
山形県の庄内平野で、最上川の峡谷(最上峡)から吹き出してくる東南東の強風のことです。特に夏から秋にかけて発生しやすく、農作物に被害を与える悪風として恐れられてきました。「だし」とは、風が「出し」てくるという意味です。
【メカニズム】
新庄盆地に溜まった冷気が、気圧配置の関係で溢れ出し、狭い最上川の谷を通り抜ける際に加速されて、庄内平野に猛烈な勢いで吹き降ろします。このジェット気流のような風は、時には風速20メートルを超えることもあり、屋根を飛ばしたり稲を倒したりする威力を持ちます。
【風力発電】
かつては厄介者でしたが、現在ではこの安定して吹く強風を利用して、風力発電所の建設が進められています。自然の脅威をエネルギーに変える試みとして注目されています。松尾芭蕉も『おくのほそ道』で、最上川の舟下りの際にこの風の強さを体験したかもしれません。
📅 最終更新: 2026/1/3




