膳所城

(ぜぜじょう)
📍 滋賀県 大津市🏯 歴史⛰️ 名所🎭 文化

【概要】

琵琶湖に突き出した膳所崎に築かれた水城。かつては湖上に石垣や白壁が映え、その美しさから「瀬田の唐橋 唐金擬宝珠 水に映るは膳所ヶ城」と詠われました。徳川家康が天下普請第一号として築かせた重要な城でしたが、明治維新後に廃城となりました。

【歴史】

膳所城は、関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康が慶長6年(1601年)、大津城を廃して琵琶湖岸の膳所崎に築かせた城です。江戸幕府による天下普請の第一号とされ、縄張りは築城の名手・藤堂高虎が担いました。東海道を押さえる要衝であると同時に湖上交通の拠点でもあり、以後は本多氏を中心とする膳所藩の居城として、明治3年(1870年)に廃城となるまで270年近くにわたり存続しました。

【特徴】

滋賀県大津市にある膳所城は、本丸と二の丸が湖に突き出すように配置され、石垣を湖中から立ち上げた典型的な水城でした。本丸の隅には四重の天守がそびえ、白壁が湖面に映る姿は「瀬田の唐橋 唐金擬宝珠 水に映るは膳所の城」と俗謡に詠まれたと伝わります。松江城、高島城とともに日本三大湖城に数えられるのは、この水辺を巧みに生かした縄張りと、湖に映える景観の美しさゆえです。

【見どころ】

現在の城跡は膳所城跡公園として整備され、模擬の城門や石垣を模した護岸が往時をしのばせます。本丸跡の一帯は桜の名所として知られ、春には湖を背にした花の下で多くの花見客がくつろぎ、夜にはぼんぼりが灯ります。湖岸には遊歩道が続き、対岸の比叡山や近江大橋を望む眺望も見事です。夏の「びわ湖大花火大会」では、湖面に映る花火を間近で楽しめる観覧スポットとしても広く親しまれています。

【トリビア】

建物の大半は明治の廃城によって失われましたが、城門はいくつも近隣の寺社へ移築されて今日まで生き延びました。膳所神社の表門と篠津神社の表門はいずれも国の重要文化財に指定されており、前者には明暦元年(1655年)の建立を示す墨書が残ると報告されています。ほかにも若宮八幡神社の表門などが伝わり、旧城下や周辺の寺社を歩けば、散り散りになった膳所城の遺構を今もたどることができます。

📅 最終更新: 2026/9/6
膳所城
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です