【概要】
奈良県吉野郡にある吉野山は、古くから修験道の聖地として知られ、山全体が世界遺産に登録されています。山全体を約3万本もの固有種「シロヤマザクラ」が埋め尽くす風景は「一目千本」と称され、麓から順に開花するため約1ヶ月間にわたって桜の絶景を楽しむことができます。
【歴史】
吉野山の桜の歴史は約1300年前に遡ります。修験道の開祖である役行者が桜の木に蔵王権現を彫り本尊としたことから、桜がご神木として崇められ、信者たちの手によって植え続けられてきました。豊臣秀吉が盛大な花見の宴を催したことでも歴史にその名を刻んでいます。
【特徴】
ソメイヨシノとは異なり、シロヤマザクラは赤みがかった葉と共に花を咲かせるのが特徴で、山全体が淡いピンクと緑が入り混じった独特の優しい色合いに染まります。標高差があるため、下千本、中千本、上千本、奥千本と順に開花リレーが続くのも吉野山ならではの魅力です。
【見どころ】
吉水神社から見渡す「一目千本」の絶景は圧巻の一言です。また、上千本にある花矢倉展望台からは、眼下に吉野山の桜と遠くの山々を見渡す壮大なパノラマが広がります。歴史ある金峯山寺の蔵王堂など、世界遺産の寺社仏閣と桜の調和も見逃せないポイントです。
【トリビア】
吉野山では桜を折ったり切ったりすることは厳しく戒められてきました。桜を保護するため、「桜の枝を折った者は指を切り落とす」という掟まであったと伝えられています。それほどまでに人々の手によって大切に守り継がれてきた、奇跡のような桜の山なのです。
📅 最終更新: 2026/3/27




