【概要】
山利喜は東京都江東区森下にある1925年(大正14年)創業の老舗居酒屋。看板メニューの煮込みはガーリックトーストと一緒に楽しむのがこの店流で、和と洋が融合した独自のスタイルが特徴。ワインにも合う深い味わいの煮込みは、下町の酒場文化に新しい風を吹き込んだ。
【歴史】
山利喜は1925年に東京都江東区の森下で創業した老舗の居酒屋です。戦後は労働者の街として賑わった森下で親しまれ、煮込みと焼きとんが看板の品として定着しました。三代目が伝統の煮込みにガーリックトーストを添えるという思い切った工夫を持ち込み、これが評判を呼びます。下町の大衆酒場でありながらワイン好きにも支持される、独自の立ち位置を築き上げました。
【特徴】
山利喜の煮込みは牛すじやモツをじっくり煮込んだ濃厚な一皿で、和と洋が見事に溶け合っている点に真骨頂があります。深い旨味の凝縮したソースはワインとよく合い、添えられたガーリックトーストで皿に残った一滴まですくって味わうのがこの店の作法です。トーストの香ばしさと煮込みの濃さが響き合います。焼きとんや自家製ソーセージにも根強い人気があります。
【食べ方】
山利喜本館は都営新宿線と都営大江戸線の森下駅から歩いて2分ほどという便利な場所にあります。まずは生ビールかグラスワインを頼み、看板の煮込みとガーリックトーストを組み合わせるのが王道でしょう。ソースをトーストにたっぷり浸して食べる瞬間が、この店のいちばんの楽しみです。本館はカウンター中心、新館はテーブル席が中心なので、人数で使い分けられます。
【トリビア】
煮込みにガーリックトーストを添える発想は三代目のもので、当初は常連客を驚かせたといいます。それが今では山利喜の代名詞になりました。森下は清澄白河に隣り合う地域で、コーヒー文化の広がりとともに近年は注目が高まっています。下町の大衆酒場でワインを傾けるという新しい酒場の楽しみ方を切り拓いた店として、その功績は小さくありません。




