うずめ飯

(うずめめし)
📍 中国島根県 津和野町🍜 料理🥢 名産

【概要】

島根県津和野町を中心に、石見地方の山あいに伝わる郷土料理です。見た目はわさびをのせただし茶漬けのようですが、ご飯の下には細かく刻んだ鯛や豆腐、しいたけ、にんじん、三つ葉などの具が埋められています。名前は具をご飯にうずめる様子に由来し、「埋飯」とも書きます。質素倹約が求められた時代に、ぜいたくな具を人目から隠すための工夫だったとする説が伝わります。

【歴史】

うずめ飯の起源ははっきりしませんが、江戸時代の中ごろに生まれたと推測されています。質素倹約が求められた時代に、ぜいたくな具を人に気づかれないようご飯の下に隠したのが始まりとする説がよく知られています。島根県津和野町を中心に、石見地方の山あいで受け継がれてきました。農林水産省も、うずめ飯を島根県の郷土料理として紹介しており、土地の暮らしを伝える一品になっています。

【特徴】

うずめ飯の面白さは、見た目と中身の違いにあります。表面に見えるのは白いご飯とわさび、刻みのりくらいで、まるで質素なお茶漬けのようです。ところが箸を入れると、豆腐やしいたけ、にんじん、鯛などの具が次々に顔を出します。具のうまみとだしの香りが重なり、見た目からは想像できない豊かな味わいになります。わさびのすっきりとした辛みが全体を引き締めます。

【食べ方】

器に具を入れてご飯をのせ、熱いだしをたっぷりと注いでから、わさびや刻みのりを添えていただきます。箸で具とご飯をほぐしながら、お茶漬けのようにさらさらと口に運ぶのが一般的で、わさびの量で辛さを好みに整えます。津和野の町なかには、郷土料理としてうずめ飯を出す食事処もあります。品書きや営業日は変わることがあるため、訪れる前に確かめておくと安心です。

【トリビア】

うずめ飯は、1939年(昭和14年)に宮内省が全国の郷土料理を調べた際、日本五大名飯の一つに挙げられたとされます。五つのなかでは、埼玉の忠七めしと同じく熱い汁を注いで食べる茶漬け風の料理です。山陰の小京都と呼ばれる津和野の町は、掘割を鯉が泳ぐ殿町通りなど城下町の風情で知られ、散策の合間に土地の味としてうずめ飯を楽しむ人もいます。

📅 最終更新: 2026/10/8
うずめ飯
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です