【概要】
宇都宮餃子は栃木県宇都宮市を代表するご当地グルメで、野菜をふんだんに使ったヘルシーな味わいが特徴です。戦後、満州から引き揚げた人々が現地の餃子文化を伝えたのが始まりとされ、市内には200軒以上の餃子店が軒を連ねます。焼き餃子だけでなく水餃子や揚げ餃子など多彩な調理法が楽しめ、駅前の「餃子像」は街のシンボルとして親しまれています。
【歴史】
宇都宮餃子の歴史は第二次世界大戦後にさかのぼります。戦時中に宇都宮へ司令部を置いていた陸軍第14師団の将兵が満州で餃子の味を覚え、復員後に地元で作り始めたのが起源とされています。1950年代には市内に専門店が次々と生まれ、庶民の日常食として定着しました。1990年前後には市の職員が家計調査で餃子の購入額が全国上位であることに着目し、餃子のまちとしてのまちおこしが始まりました。
【特徴】
宇都宮餃子の身上は、白菜やキャベツ、ニラといった野菜をふんだんに使った具材の軽やかさにあります。肉より野菜の割合が多い配合が一般的で、いくつ食べても重たくならないのが持ち味です。皮は薄めでパリッとした焼き目がつき、頬張ると野菜の甘みと肉汁が一度に広がります。店ごとに独自の配合とタレを持ち、焼き、水、揚げと多彩な調理法を楽しめるのも宇都宮ならではの魅力といえるでしょう。
【見どころ】
宇都宮駅の西口には街のシンボルである餃子像が立ち、記念撮影のスポットとして親しまれています。駅の周辺には老舗から新しい店まで多くの餃子店が軒を連ね、みんみんや正嗣、香蘭といった名店が集まっています。一人前5個から6個が標準なので、数軒をはしごして食べ比べるのが地元流です。来らっせ本店には複数の有名店の餃子を一度に味わえるフードコートがあり、効率よく食べ比べができます。
【トリビア】
宇都宮市の餃子購入額は長らく全国一を誇りましたが、近年は浜松市や宮崎市と激しい首位争いを繰り広げています。2025年の家計調査では浜松市が3年連続の1位となり、宇都宮市は2位につけました。駅前の餃子像は2008年の移設作業中に破損しましたが、市民の要望を受けて翌年に修復されています。毎年11月には宇都宮餃子祭りが開かれ、加盟店の餃子を一皿200円で食べ比べることができます。




