有珠善光寺

(うすぜんこうじ)
📍 北海道 伊達市🏯 歴史⛰️ 名所

【概要】

有珠善光寺は北海道伊達市にある浄土宗の寺院で、蝦夷三官寺のうち西側の蝦夷地を受け持った一寺です。天長3年(826年)に円仁が堂を開いたという伝承をもち、文化元年に幕府の官寺として本堂などが整えられました。有珠山の噴火を幾度も受けながら再建を重ね、境内一帯は国の史跡に指定されています。裏山は有珠善光寺自然公園として桜やツツジが咲き継ぐ花の名所です。

【歴史】

有珠善光寺は、天長3年(826年)に比叡山の僧である円仁が堂を建て、自ら彫った阿弥陀如来を安置したという伝承に始まります。江戸時代には松前藩の会所や仮堂が置かれ、文化元年(1804年)に幕府が蝦夷三官寺の一つと定めて本堂や客殿を整えました。以後は米などの扶持を受ける官寺として、蝦夷地で亡くなった和人の葬祭と、アイヌの人々への布教を担いました。

【特徴】

正式には大臼山道場院善光寺と号する浄土宗の寺院で、北海道伊達市にある有珠の海を見下ろす丘に境内を構えています。一帯は昭和49年(1974年)に「善光寺跡」として国の史跡に指定され、江戸期の姿をとどめる伽藍と地割りが守られてきました。宝物館には釈迦如来立像や円空の作と伝える聖観音像などが納められ、この寺の長い歩みを今に伝えています。

【見どころ】

裏山は有珠善光寺自然公園として整えられ、ソメイヨシノやヒガンザクラ、ヤマザクラなど千本を超える桜が種類ごとに時期をずらして咲き継ぎます。初夏にはツツジやボタンが境内を彩り、道内でも長く花を楽しめる名所として親しまれています。園内には石を割って育ったことから石割桜と呼ばれるエゾヤマザクラの古木もあり、見上げる人が絶えません。

【トリビア】

有珠善光寺が建つのは有珠山の麓で、寛文3年(1663年)の噴火では堂宇を失い、文政5年(1822年)の噴火では周辺で多くの人が亡くなり、僧たちが救護にあたった記録が残っています。長野市の信州善光寺とは名を同じくする別の寺院です。伝わる江戸期の文書は蝦夷三官寺善光寺関係資料として国の重要文化財に指定されています。

📅 最終更新: 2026/9/14
有珠善光寺
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です