上野東照宮のお化け灯籠

(うえのとうしょうぐうのおばけとうろう)
📍 東京都 台東区🏯 歴史🎭 文化⛰️ 名所

【概要】

上野公園内の上野東照宮参道にある、高さ6.8メートル、周囲3.6メートルもの巨大な石灯籠。あまりの大きさから「お化け灯籠」の異名を持ちます。寛永8年(1631年)に奉納されました。

【歴史】

上野東照宮のお化け灯籠は、寛永8年(1631年)に佐久間勝之が奉納した石灯籠です。竿の部分には「奉寄進佐久間大膳亮平朝臣勝之」の銘が深々と刻まれており、徳川家康を祀る東照大権現の御宝前に捧げられた一基であることが分かります。南禅寺や熱田神宮の灯籠と同じ寄進者によるもので、三基そろって日本三大灯籠と呼ばれ、現在は東京都の指定有形文化財として大切に守られています。

【特徴】

高さは6.06メートル、笠石の周囲は3.63メートルに達し、その規格外の大きさから「お化け灯籠」の異名で親しまれてきました。京都や名古屋の同じ寄進者による灯籠に比べると背丈は控えめですが、笠石の張り出しは群を抜き、真下から見上げると視界を覆ってしまうほどの迫力です。東京都台東区にある上野公園の一角で、江戸時代初期の石工技術を今に伝える貴重な遺構となっています。

【見どころ】

参道には諸大名が徳川家への忠誠を示して奉納した石灯籠が二百基以上も並び、その列のなかでお化け灯籠だけが異様な大きさで目を引きます。社殿は金箔に覆われた「金色殿」として知られ、豪華絢爛な彫刻と質実な石灯籠との対比も見どころです。春と冬にはぼたん苑が開き、大輪の花が境内に彩りを添えます。上野動物園や博物館めぐりとあわせて気軽に立ち寄れる立地も魅力といえます。

【トリビア】

お化け灯籠と同じ規格外の石灯籠は、京都の南禅寺と名古屋の熱田神宮にも同じ佐久間勝之が奉納しており、三基は兄弟灯籠とも呼ばれています。勝之は信濃長沼藩一万八千石を領した大名で、遠方から巨石を運ばせるだけの財力と、徳川家への忠誠を目に見える形にしようとする意識を併せ持っていました。その気概の大きさが、江戸の人々を驚かせた愛称となって今もそのまま残されています。

📅 最終更新: 2026/9/6
上野東照宮のお化け灯籠
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です