【概要】
筑波山は、茨城県にある日本百名山の一つで、古くから歌垣の聖地として知られる。『万葉集』には筑波山の歌垣で詠まれた高橋虫麻呂の長歌などが収められており、春と秋の嬥歌(かがい)の様子が生き生きと描写されている。男体山と女体山の二峰を持ち、夫婦和合・縁結びの山としても信仰される。
【常陸国の恋の山】
茨城県にある筑波山は、古くから「西の富士、東の筑波」と並び称される名山であり、古代において「歌垣(うたがき)」が盛んに行われた場所として有名です。歌垣とは、春や秋に特定の日時に若い男女が集まり、即興で歌を詠み交わして求愛し、配偶者を決めるという古代の風習(呪術的な信仰行事でもありました)です。『万葉集』には、筑波山の歌垣で詠まれた歌が数多く残されており、当時の自由で情熱的な恋愛模様を今に伝えています。
【かがいの祭り】
筑波山の歌垣は「かがい」とも呼ばれ、高橋虫麻呂の歌には「鷲の住む 筑波の山に 二並び…」と歌垣の情景が詠まれています。当時は、身分の上下に関係なく、多くの人々が山に登って歌を楽しみ、一夜を過ごしたと言われています。現在でも、筑波山神社では、この歌垣にちなんだ行事が行われることがあり、縁結びのパワースポットとしても大変人気があります。多くのカップルが訪れます。
【男体山と女体山】
筑波山は、男体山と女体山という2つの峰を持つ双耳峰であり、その姿自体が男女のペア、あるいは陰陽の結合を象徴しています。それぞれの山頂にはイザナギノミコトとイザナミノミコトが祀られており、夫婦和合の神としても信仰されています。ロープウェイやケーブルカーで手軽に登れる百名山として親しまれており、山頂からの関東平野の眺めは絶景です。夜の「スターダストクルージング」も人気です。
📅 最終更新: 2026/1/4




