十和田湖および奥入瀬渓流

(とわだこおよびおいらせけいりゅう)
📍 青森県 十和田市📦 その他📦 名勝📦 庭園🌿 自然

【概要】

十和田湖および奥入瀬渓流は、十和田市にある特別名勝です。四季折々の美しい景観が楽しめ、多くの観光客が訪れます。日本の美を象徴する場所の一つです。

【歴史】

十和田湖および奥入瀬渓流が広く世に知られたのは意外に新しく、明治期までは人跡まれな山中の湖と渓谷でした。1908年に紀行作家の大町桂月が訪れ、雑誌『太陽』に紀行文を発表したことが全国に紹介される契機になったと伝わります。1928年に名勝および天然記念物に指定され、1952年3月には特別名勝および天然記念物へと格上げされました。青森県十和田市を代表する景勝地であり、国立公園の中核をなしています。

【特徴】

十和田湖は約20万年前に始まった火山活動で生まれた二重カルデラ湖で、最大水深は約327メートルと日本で3番目の深さを誇ります。その東岸の子ノ口から焼山までの約14キロメートルにわたって流れ下るのが奥入瀬渓流で、かつて湖水が決壊して台地を削り取ったことで生まれたU字形の谷とされます。渓流沿いに遊歩道と車道がほぼ同じ高さで並走し、水面を間近に歩ける点が大きな魅力です。

【見どころ】

渓流最大の見どころは、高さ約7メートル、幅約20メートルの銚子大滝です。ほかにも落差約15メートルの九段の滝や、白泡を立てて岩を洗う阿修羅の流れ、伏流水が岩肌から落ちる雲井の滝など、変化に富んだ水景が続きます。散策の起点となる石ヶ戸には休憩所が設けられ、湖側では御前ヶ浜に立つ高村光太郎作の「乙女の像」が知られ、遊覧船からは断崖に囲まれた湖の全景を望むことができます。

【トリビア】

銚子大滝は魚が遡上できない「魚止めの滝」と呼ばれ、そのため十和田湖にはもともと魚がすんでいませんでした。この湖に魚を放とうと生涯を賭けたのが地元の和井内貞行で、私財を投じ、度重なる失敗を重ねた末に明治後期ヒメマスの養殖に成功したと伝わります。十和田湖および奥入瀬渓流を訪れた際に味わえるヒメマス料理は、この執念から生まれたものといえるでしょう。

📅 最終更新: 2026/9/7
十和田湖および奥入瀬渓流
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です