徳島城

(とくしまじょう)
📍 四国徳島県 徳島市🏯 歴史⛰️ 名所

【概要】

徳島城は、1585年(天正13年)に蜂須賀家政が築き始め、翌年に完成させた城で、徳島県徳島市の城山と南麓の平地を一体とした平山城です。蜂須賀氏十四代の居城でしたが、建物は明治に取り壊され、残った鷲の門も1945年の空襲で焼失しました。いまは阿波の青石を積んだ石垣や舌石、国の名勝の旧徳島城表御殿庭園、1989年に復元された鷲の門を見ることができます。

【歴史】

徳島城は、四国攻めの功によって阿波一国を与えられた蜂須賀家政が、1585年(天正13年)に築き始め、翌年に完成させた城です。以後、蜂須賀氏は十四代にわたってここに居城し、およそ二百八十年間、阿波と淡路のあわせて二十五万石余りを治めました。明治維新の後に城内の建物はほとんど取り壊され、唯一残されていた鷲の門も、1945年7月の徳島大空襲によって焼失してしまいました。

【特徴】

徳島城は標高およそ61メートルの城山と、その南麓に広がる平地を一体とした平山城で、山上に本丸などの詰城、山麓に藩主の御殿と政庁が置かれていました。石垣に使われているのは阿波の青石と呼ばれる緑色片岩で、青みを帯びた板状の石が独特の質感を生んでいます。堀沿いには、折れ曲がった塀を支えるために石垣から突き出した舌石という珍しい遺構も残り、全国的にも例の少ないものとされます。

【見どころ】

最大の見どころは、国の名勝に指定されている旧徳島城表御殿庭園です。枯山水と築山泉水庭からなる桃山様式の庭で、茶人の上田宗箇が手がけたと伝わり、巨大な青石を大胆に据えた石組には目を奪われます。1989年に復元された鷲の門と、堀に架かる下乗橋もぜひ写真に収めたい一角で、隣接する博物館では蜂須賀家に伝わる大名道具や藩主が用いた御座船の復元模型を見ることができます。

【トリビア】

城山の頂の近くには縄文時代の貝塚があり、1922年に考古学者の鳥居龍蔵が調査したことでも知られています。かつてこの一帯が海に面していたことを示す遺跡で、城が築かれるはるか以前、この地で営まれていた暮らしを今に伝えるたいへん貴重な資料です。また徳島城の完成を祝う宴で人々が思い思いに踊ったことが阿波踊りの始まりだとする説も、地元では今も長く語り継がれています。

📅 最終更新: 2026/9/25
徳島城
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です