五稜郭

(ごりょうかく)
📍 北海道北海道 函館市🏯 歴史⛰️ 名所

【概要】

五稜郭は北海道函館市にある、五つの稜堡が星形に張り出した洋式城郭です。箱館開港にともない、江戸幕府が蘭学者の武田斐三郎の設計で1857年に着工し、1864年に完成して箱館奉行所が移されました。戊辰戦争の末期には箱館戦争の舞台となっています。今は幅の広い水堀と土塁、半月堡が残り、郭内には2010年に木造で復元された箱館奉行所が建っています。

【歴史】

五稜郭は、江戸幕府が箱館開港にともなう北方の防備と行政の拠点として築いた洋式城郭で、設計は蘭学者の武田斐三郎が手がけました。1857年に着工し、およそ七年の歳月をかけて1864年に完成し、箱館奉行所が移されています。戊辰戦争の末期には榎本武揚らの旧幕府軍が占拠して箱館戦争の舞台となり、1869年の降伏によって戦いは終わりました。

【特徴】

五稜郭という名は、五つの稜堡が星形に張り出した縄張りに由来します。ヨーロッパの稜堡式城郭にならった設計で、堀に対する死角をなくし、横から砲撃を浴びせて敵を迎え撃つことを狙った、日本では例の少ない構造です。周囲を幅の広い水堀と土塁が囲み、正面には半月堡と呼ばれる三角形の堡塁が一基だけ築かれています。当初は堡塁を全周に配する構想でしたが、費用の都合で縮小されたと伝わります。

【見どころ】

郭内には2010年に復元された箱館奉行所が建ち、絵図や古写真をもとに木造で再現された大広間などを見学できます。隣接する五稜郭タワーの展望台に上がれば、星形の輪郭を真上から一望できます。園内には約1600本の桜が植えられており、堀の水面に映る花の帯が星形をなぞる春の眺めは、北海道函館市を代表する景観として親しまれています。

【トリビア】

五稜郭跡は1952年に国の特別史跡に指定されました。冬には堀の縁に沿って電飾を灯す「五稜星の夢」が行われ、雪原に巨大な星形が浮かび上がります。設計者の武田斐三郎は諸術調所の教授役を務めた人物で、郭内に立つ顕彰碑の顔をなでると賢くなるという言い伝えが広まり、その部分だけが磨かれて金色に光っています。郭内には箱館戦争で命を落とした人々を悼む碑も置かれています。

📅 最終更新: 2026/9/25
五稜郭
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です