【概要】
華厳宗大本山。聖武天皇の発願により建立された「大仏さん」で親しまれる寺院。世界最大の木造建築である大仏殿や、高さ15m近くある盧舎那仏坐像(大仏)は圧巻。
【歴史】
東大寺は、奈良県奈良市にある華厳宗の大本山で、聖武天皇が国家鎮護を願って造営した官大寺です。全国に置かれた国分寺の総本山にもあたります。743年に大仏造立の詔が出され、752年には盧舎那仏の開眼供養がインド僧の菩提僊那を導師として盛大に営まれました。大仏殿は1180年の平重衡による南都焼討と1567年の兵火で二度焼失し、現在の建物は1709年に公慶上人らの勧進によって再建されたものです。
【特徴】
現在の大仏殿は正面の幅が約57メートル、奥行きが約50メートル、棟までの高さが約49メートルあり、木造建築としては世界最大級の規模を誇ります。ただし奥行きと高さは創建時とほぼ同じでも、幅は当初の約88メートルから三分の二ほどに縮小しました。堂内に鎮座する本尊の盧舎那仏坐像は像高がおよそ15メートル、重さは250トンに及ぶとされ、「奈良の大仏さま」として親しまれています。
【見どころ】
大仏殿の柱の一つに開けられた穴は大仏の鼻の穴と同じ大きさとされ、くぐり抜けると無病息災の功徳があると人気を集めています。三月に修二会(お水取り)が営まれる二月堂の舞台からは奈良盆地が一望でき、夕暮れどきの眺めはとりわけ美しいと評判です。ほかにも法華堂(三月堂)の天平仏や、運慶と快慶らが手がけた南大門の金剛力士像など、広い境内には見応えのある国宝が点在しています。
【トリビア】
東大寺の境内北側に建つ正倉院正倉は、聖武天皇ゆかりの宝物を千二百年以上にわたって伝えてきた校倉造の宝庫として名高く、現在は宮内庁が管理しています。また参道や境内に群れる鹿は春日大社の神使とされ、古くから手厚く守られてきました。鹿と戯れながら日本最大の山門である南大門をくぐり、大仏殿を目指す道のりも古都ならではの体験といえるでしょう。毎年8月には万灯供養会が営まれ、境内に無数の灯籠がともります。




