【概要】
高崎だるま市は、群馬県高崎市の少林山達磨寺で毎年1月6日・7日に開催される。「七草大祭だるま市」とも呼ばれ、福だるま発祥の地として知られる。境内には大小様々なだるまを売る露店が立ち並び、一年間の福を求める人々で昼夜を問わず賑わう。
【歴史】
高崎だるま市の舞台となる少林山達磨寺は、群馬県高崎市にある黄檗宗の寺院で、元禄10年(1697年)に開かれたと伝わります。天明の飢饉で苦しむ農民を救うため、1800年ごろに9代住職の東嶽和尚が、開山の心越禅師が描いた一筆達磨をもとに木型をつくり、張り子だるまの作り方を近在の村人へ授けました。これが縁起だるまの始まりとされ、以来この地はだるま作りの中心地となっています。
【特徴】
毎年1月6日から7日にかけて営まれる少林山七草大祭だるま市は、320年ほど続く本尊北辰鎮宅霊符尊の縁日で、夜を徹して灯りがともり、数十万人ともいわれる参詣者でにぎわいます。境内には大小のだるまを積み上げた露店が並び、赤い山が連なるような光景が現れます。高崎だるまは眉が鶴、髭が亀をかたどった福々しい顔立ちが特徴で、この地域では年間約90万個、全国の張り子だるまの約8割が作られています。
【楽しみ方】
だるまは願いを込めて左目を書き入れ、成就したら右目を入れるのが習わしで、買い求めた品は本堂で祈祷を受けることができます。役目を終えた古いだるまを納めるお焚き上げも行われ、新旧が入れ替わる正月ならではの光景が見られます。境内には昭和初期にドイツの建築家ブルーノ・タウトが2年あまりを過ごした洗心亭も残っており、だるまを選んだあと参拝とあわせてゆっくり訪ねたい場所です。
【トリビア】
近年は1月1日と2日に高崎駅西口の駅前通りを会場とするだるま市も開かれ、日本でもっとも早いだるま市として知られるようになりました。干支をあしらっただるまや現代的な色使いの品も数多く並び、若い世代や県外からの観光客の人気を集めています。だるまは選挙の当選祈願の縁起物としても名高く、七転び八起きの姿は、何度倒れても起き上がる不屈の精神の象徴として親しまれてきました。




