【概要】
富山県高岡市の大佛寺にある青銅製の阿弥陀如来坐像で、高さは台座を含めて約15.85メートルあります。銅器の町として知られる高岡の職人たちの技術を結集し、1907年から26年の歳月をかけて1933年に完成しました。端正な顔立ちから「日本一の美男」と称され、日本三大仏の一つに数えられています。
【歴史】
高岡大仏の起源は、承久の乱の後に越中へ移った源義勝が1221年に木造の大仏を造ったことに始まると伝えられます。江戸時代に再建された木造の大仏は1821年と1900年の大火で相次いで焼失し、二度と燃えない大仏をという町の人々の願いから、高岡が誇る銅器の技術で鋳造することが決まりました。1907年に着工し、職人たちが手弁当で作業を続け、26年後の1933年にようやく開眼を迎えました。
【特徴】
高岡大仏は像高約7.4メートル、台座と円光背を含めた総高は約15.85メートルで、青銅製の大仏としては国内屈指の大きさを誇ります。高岡銅器の伝統技術で鋳造された肌は滑らかで、左右対称に整った目鼻立ちが特徴です。台座の内部は回廊になっており、1900年の火災で焼け残った旧大仏の頭部が安置されています。町なかの寺の境内に建つため、通りからも大仏の姿を見上げることができます。
【見どころ】
高岡大仏は高岡駅から徒歩10分ほどの大佛寺の境内にあり、参拝は無料で気軽に訪れることができます。すぐ近くには国宝の瑞龍寺や、土蔵造りの町並みが残る山町筋、鋳物師の町として栄えた金屋町があり、大仏と合わせて歩けば高岡の歴史と職人文化を一日で味わえます。夜には大仏がライトアップされ、昼とは違った荘厳な表情を見せてくれます。
【トリビア】
高岡大仏は歌人の与謝野晶子が「鎌倉大仏より一段と美男」と評したと伝えられ、以来「日本一の美男」の愛称で親しまれています。日本三大仏の三番目には岐阜大仏や東京大仏を挙げる説もあり、高岡市は大仏の美男ぶりを町おこしに生かして三大仏の座をアピールしてきました。大仏の前の通りには「大仏コロッケ」など大仏にちなんだ名物も生まれています。




