大正洞

(たいしょうどう)
📍 山口県 美祢市🌿 自然⛰️ 名所

【概要】

大正洞は山口県美祢市にある鍾乳洞で、秋吉台国定公園の北東部、真名ヶ岳の北麓に洞口を開いています。1921年(大正10年)に奥部が発見され、当時の元号にちなんで名づけられました。それ以前は戦乱のたびに里人が牛を隠したという伝承から、牛隠しの洞と呼ばれていました。上層から下層までが縦穴で結ばれた立体的な構造で、1923年に国の天然記念物に指定されています。

【歴史】

大正洞という名は、1921年(大正10年)1月に奥部が発見されたとき、その年の元号にちなんで付けられたものです。それ以前は牛隠しの洞、または牛隠しノ穴と呼ばれていました。戦乱や内乱のたびに、里の人々が飼っていた牛を奪われることを恐れて洞内に隠したと伝えられており、その空間は今も牛隠しの名で残されています。1923年(大正12年)3月には国の天然記念物に指定されました。

【特徴】

大正洞は、秋吉台の石灰岩に降った雨が地下にしみ込み、長い歳月をかけて岩を溶かしながら通路を広げてできた洞窟です。そのため上層・中層・下層といくつもの層が重なり、それらが縦の穴で結ばれた立体的な姿になっています。上層は極楽や高天原、もっとも深い部分は奈落と名づけられ、標高にして50メートル以上の落差があります。整備された観光コースは約1キロメートルです。

【見どころ】

見学路は仁王門と呼ばれる岩の門をくぐって始まり、一人がやっと通れるよろめき通路や、体をかがめて抜ける低い天井が次々にあらわれます。水が岩肌を伝う音羽の滝、子育て観音や獅子岩といった名の付いた鍾乳石をたどり、最奥の奥の院まで歩いて所要はおよそ40分です。階段の上り下りが多いので、歩きやすい靴で訪れることをおすすめします。

【トリビア】

音羽の滝の水音は、映画「八つ墓村」の音響に使われたと伝えられています。洞内は一年を通じて気温が安定しており、夏はひんやりと涼しく感じられます。大正洞の南東にある犬ヶ森ポノールでは、景清洞から流れ出た三角田川が地下へ吸い込まれており、三つの洞が同じ地下水系でつながっていることがわかります。2005年にはこの秋吉台地下水系がラムサール条約湿地に登録されました。

📅 最終更新: 2026/9/13
大正洞
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です