諏訪大社下社春宮

(すわたいしゃしもしゃはるみや)
📍 長野県 下諏訪町🏯 歴史🎭 文化

【概要】

諏訪大社下社春宮は諏訪湖の北、旧中山道沿いに鎮座し、二月から七月までの半年を御霊代が過ごす社です。秋宮とほぼ同じ絵図で建てられた幣拝殿は国の重要文化財で、宮大工が彫刻の技を競ったと伝えられます。室町時代の下馬橋や結びの杉、砥川の対岸に座る万治の石仏が知られ、参道入口の石鳥居も万治年間の建立と伝わります。

【歴史】

諏訪大社下社春宮は、長野県下諏訪町にある旧中山道沿い、下諏訪駅から北西へ約一キロの地に鎮座します。下社は春宮と秋宮の二社からなり、両社の間に序列はなく、御霊代が二月と八月に両社のあいだを行き来します。二月から七月までの半年をこの春宮で過ごすことからその名が付き、森と静けさに包まれた里の社として親しまれてきました。

【特徴】

下社春宮の社殿は、神楽殿、幣拝殿、左右の片拝殿、そして御宝殿が続く配置をとります。秋宮とほぼ同じ絵図が与えられたと見られ、大きさこそ違うものの建物の並びはよく似ています。春宮の幣拝殿は柴宮長左衛門が請け負い、安永九年に竣工した国の重要文化財です。両社の造営では宮大工が彫刻の技を競ったと伝えられ、細部を見比べる楽しみがあります。

【見どころ】

御手洗川に架かる下馬橋は室町時代の建立とされる下社最古の建物で、普段は誰も通らず、遷座祭の神輿だけがこの橋を渡ります。境内の御神木は杉で、地上十メートルほどのところで二股に分かれながら根元は一つという姿から、結びの杉と呼ばれています。参道の入口に立つ石鳥居は高さ八メートルを超え、万治二年ごろの建立と推定されています。

【トリビア】

春宮から砥川を渡った田畑のなかに、万治の石仏が座っています。春宮の大鳥居を造ろうとした石工が石にのみを入れると血が流れ出たため、阿弥陀如来を刻んで祀ったという伝説が伝わります。1974年、御柱祭を見に訪れた岡本太郎と新田次郎がその姿に感嘆し、講演や雑誌で紹介したことから、全国に知られる石仏となりました。

📅 最終更新: 2026/9/13
諏訪大社下社春宮
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です